[東京 15日 ロイター] - 電通グループが急落している。同社は14日、2023年12月期の連結純利益(国際会計基準)予想を前期比15.6%増の692億円に下方修正(従来予想は771億円)したと発表し、手掛かりになっている。IBESがまとめたアナリスト6人の純利益予想832億円を下回った。株価は一時7.5%安に下落した。
上期は、物価上昇とコロナ禍からの回復に伴う諸経費の増加などで調整後営業利益が減少。見通し修正では、調整後営業利益の下振れのほか、日本を除くアジア太平洋地域でののれんの減損損失計上を織り込んだ。売上高予想を前期比2.4%増の1兆2760億円に上方修正(従来予想は1兆2725億円)した一方、営業利益予想は前期比7.6%増の1265億円に下方修正(従来予想は1543億円)した。
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