訂正-UPDATE 1-カナダ首相、NAFTA合意「急がず」 3カ国間協定不成立も

By ロイター編集
[国連 26日 ロイター] - カナダのトルドー首相は26日、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉で合意を得ることを急いでいないと語り、米・加・メキシコ3カ国間による協定が成立しない可能性を示唆した。
トルドー首相は記者団に対し「カナダにとって適切な合意を得るまで、必要な限り時間をかける」と強調した。
トランプ政権は、メキシコ新政権誕生前のNAFTA再交渉妥結に向け、今月30日までに協定文書をまとめる必要があるとの見方を示しているが、トルドー首相はこうした早期合意に向けた圧力には屈さない構えだ。
カナダのマクノートン駐米大使は、2国間交渉ではなお大きな隔たりがあり、30日までに合意に漕ぎ着ける確率は五分五分との認識を示した。
トルドー首相は、トランプ政権が警告する自動車・自動車部品への関税措置に関する質問に対し、新たなNAFTA構築に向けて前進するのであれば、その道筋に対し自信を感じる必要があると応じた。
さらに、新たなNAFATAに署名するに当たっては、米政府が5月に発動したカナダの鉄鋼・アルミ製品に対する関税を撤廃する必要があると述べた。
将来のNAFTAの紛争解決メカニズムを巡る対立も解消していない。米国が撤廃を求める一方、カナダは維持することを主張している。
カナダがNAFTAの枠組みから外れた場合どうするかとの質問に対して、トルドー首相は「引き続き、多岐にわたる選択肢に取り組んでいく」としつつも、詳細には踏み込まなかった。
マクノートン大使によると、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とカナダのフリーランド外相(訂正)は週内、ニューヨークで開催されている国連総会の合間に会合する見通し。

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