7月9日、ドイツの自動車大手BMWとダイムラー、通信大手ドイツテレコム、スウェーデンの通信機器大手エリクソンは欧州委員会に対し、第5世代移動通信システム(5G)を用いた自動車用無線通信技術セルラーV2X(C─V2X)を支持するように要請している。写真はBMWのロゴ。ミュンヘンで3月撮影(2018年 ロイター/Michael Dalder)
[ブリュッセル 9日 ロイター] - ドイツの自動車大手BMWとダイムラー、通信大手ドイツテレコム、スウェーデンの通信機器大手エリクソンは欧州委員会に対し、第5世代移動通信システム(5G)を用いた自動車用無線通信技術セルラーV2X(C─V2X)を支持するように要請している。欧州連合(EU)で5Gのネットワーク構築が速やかに進むとの主張だ。
欧州委はコネクテッドカー(常時ネットにつながる車)に関する規制を策定する方針。同市場は何十億ユーロもの規模に拡大することが見込まれており、通信会社や機器メーカーにとって新たな収益源になるとみられる。
BMWなどによると、携帯電話の通信網を通してほかの機器とつながるC─V2X技術は、公衆無線LAN「Wi―Fi」を利用する競合のITS─G5技術よりも優れており、世界市場において競争力があるという。
欧州委のユンケル委員長宛ての書簡では、ITS─G5が「名前とは裏腹に、5G技術とは関係ない。5Gとの適合性を踏まえると進化的な道筋ではない」と指摘したほか、「協調型高度道路交通システムの強力な候補としてC─V2Xが浮上している中国や米国など世界各国と比べ、欧州は経済的に不利な立場に置かれることとなる」と警告した。
書簡に署名した企業には米自動車大手のフォード・モーターとフランスの同業PSAグループ、上海汽車集団(SAICモーター)<600104.SS>、中国の通信ネットワーク機器大手、華為技術(ファーウェイ)、フィンランドの同業ノキア、米半導体大手のインテル、同クアルコム、スペイン通信大手テレフォニカ、韓国のサムスン電子<005930.KS>、英携帯電話サービス大手のボーダフォンなどが含まれる。
欧州委員会は書簡の受理を確認した。年末までに法案を出す計画で、国境を超えた通商強化に向けて5Gを利用したい意向だ。
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