東南アジア株式=総じて上昇、マニラは下落

By ロイター編集
[6日 ロイター] - 東南アジア株式市場は、他のアジア株に足並みをそろえて全般的に上昇した。シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数(STI)は一時約2%上昇し、1カ月超ぶりの高値を付けた。クアラルンプール市場の総合株価指数KLCIは0.5%超上昇して引けた。
アジア株は、MSCIアジア太平洋指数(日本除く) が0.8%高。シンガポール市場のSTIは一時7月28日以来の高値を付け、結局1.57%高で引けた。エネルギー株高が上昇を支援した。
ブレント原油相場の上昇を受けて造船・海底油田掘削装置(リグ)建造のセムコープ・マリーン とケッペル・コープ が値を上げた。その後は両社が供給過剰対策を講じるとの期待がしぼむ中で上げ幅を縮小した。
クアラルンプール市場のKLCIは0.71%高で終了。景気循環型消費財関連株が主導した。
バンコク市場のSET指数は、産業株主導で0.29%高。
一方マニラ市場の主要株価指数PSEiは0.58%安で引けた。フィリピンのドゥテルテ大統領によるオバマ米大統領に対する批判的な発言を受けてオバマ氏がドゥテルテ氏との会談を取りやめたことで、株価が圧迫された。
フィリピン中央銀行のテタンコ総裁が、金融政策を変更する必要性は強くないと発言したことを受けて、金融株が特に値下がりした。
コングロマリットのJGサミット・ホールディングス は2.9%安と下落率トップだった。
ジャカルタ市場の総合株価指数はヘルスケア関連株主導で0.28%高。ホーチミン市場のVN指数は0.1%安で引けた。

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