東南アジア株式・中盤=大半が軟化、マニラは一時2%超安

By ロイター編集
[22日 ロイター] - 22日中盤の東南アジア株式市場の株価は、大半が軟調。投資家は世界的な貿易摩擦が企業収益に及ぼす影響を見極めようとしている。中でもマニラ市場では最近のさえない展開がこの日も続き、序盤に2%超も下落する場面があった。
独自動車大手ダイムラーは20日、2018年の利益の見通しを下方修正。中国が米国からの輸入車に課す関税が同社のメルセデス・ベンツ車の販売に打撃を与える恐れがあるためで、自動車業界全体で収益目標の下方修正が相次ぐのではとの懸念が広がっている。
原油相場はアジア時間序盤の取引で1%超上昇。石油輸出国機構(OPEC)がウィーンで開く会合で増産に合意できるか不透明感があり、相場が押し上げられている。
バンコク市場のSET指数は一時0.9%高(0424GMT=日本時間午後1時24分=時点で0.6%高)。上昇を主導しているのはエネルギー株で、タイ石油会社(PTT)は約1%上伸している。
マニラ市場の主要株価指数PSEiは7営業日続落し、17カ月ぶりの安値を付けている。直近では0.42%安。工業株と金融株が相場を圧迫しており、SMインベストメンツ、フィリピン・アイランズ銀行、アヤラ・コープがそれぞれ4%、6%、3.7%下落している。
クアラルンプール市場の総合株価指数KLCIは10営業日続落で、0.13%安。テナガ・ナショナルが2.9%、アシアタ・グループが3.2%、それぞれ下げた。
シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数(STI)は0.44%安。週間ベースで2週連続の下落が視野に入ってきた。金融株が重く、OCBC銀行は1.2%安。UOB銀行は1.6%安。
他市場は、ジャカルタ市場の総合株価指数が0.32%安。ホーチミン市場のVN指数は0.6%高。

アジア株式市場サマリー

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