〔マーケットアイ〕金利:国債先物は小反発、長期金利0.675% 9年半ぶり高水準更新 

By ロイター編集
       [東京 23日 ロイター] -    
    <15:20> 国債先物は小反発、長期金利0.675% 9年半ぶり高水準更新 

  国債先物中心限月9月限は前営業日比2銭高の146円42銭と反発して取引を終え
た。朝方は買いが先行したものの、超長期債対象の日銀オペが弱い結果となったほか、あ
すの流動性供給入札を控えた調整圧力から超長期ゾーンを中心に売り圧力が強まり、先物
も上げ幅を縮小した。新発10年国債利回り(長期金利)は同1.0bp上昇の0.67
5%と2014年1月以来の高水準を更新した。
    
  前日の米債市場での金利上昇一服や夜間取引での上昇を背景に、朝方の先物は強含み
で推移。日銀が午前に通告した中期・超長期債対象の国債買入れオペのオファー額がいず
れも据え置かれたことを受けて、上げ幅を縮小した。「市場の一部にはオファー増額や5
─10年対象の臨時オペを期待する向きもあったため、失望感が出たようだ」(国内証券
ストラテジスト)という。
    
    後場に入り、国債先物や長期・超長期ゾーンを中心に売り圧力が強まった。10年超
25年以下対象の日銀オペ結果が弱めと受け止められたほか、あすの残存期間15.5年
超39年未満対象の流動性供給入札を控える中、「(先週の)弱い結果となった20年債
入札以降、超長期ゾーンは軟調な動きが続いており、調整圧力がかかりやすい」(みずほ
証券のマーケットアナリスト、鈴木優理恵氏)との声が聞かれた。

    長期金利は0.675%と、緩やかな上昇基調が続いている。SMBC日興証券の金
利ストラテジスト、小路薫氏は、米金利上昇に連動して円金利にも上昇圧力がかかるなど
「投機的な動きとはいえず、日銀が極端な金利上昇を抑え込むオペレーションにはならな
いのではないか」とみる。
    ただ、7月の日銀会合からデータがでそろっている段階ではないことから、「日銀が
許容する0.5%ー1.0%のバンド内で、節目の0.7%や中間の0.75%付近を超
えてくれば、日銀が金利上昇を抑制する可能性はあり得る」との見方を示した。    
    
    現物市場では、新発国債利回りは上昇した。2年債は同横ばいの0.020%、5年
債は同0.5bp上昇の0.240%。20年債は同1.5bp上昇の1.415%、3
0年債は同1.0bp上昇の1.680%、40年債は同1.0bp上昇の1.845%
。

  短期金融市場で、無担保コール翌日物の加重平均レートは前営業日(マイナス0.0
64%)からやや上昇する見通し。「市場参加者の調達ニーズが強くなってきた」(国内
金融機関)という。ユーロ円3カ月金利先物は閑散。
    
    
 TRADEWEB                                                       
                OFFER         BID         前日比      時間
 2年                   0.012       0.023           0       15:00
 5年                   0.235       0.245       0.006       15:06
 10年                  0.669       0.679       0.009       15:15
 20年                  1.404       1.414       0.014       15:10
 30年                  1.672       1.685       0.013       15:15
 40年                  1.839       1.851       0.013       15:02
 
    
    
    <13:16> 長期金利は0.675%に上昇 超長期対象の日銀オペ結果は弱め

  日銀が午前に実施した中期・超長期債対象の国債買い入れオペの結果について、10
年超-25年以下は「弱めの結果。テールが出ていたことを踏まえると、一部の市場参加
者による売り圧力が強かったようだ」(国内証券ストラテジスト)という。
    
  国債先物は後場に入りマイナス圏に転じる場面もあったものの、足元の中心限月9月
限は前営業日と横ばいの146円40銭近辺で推移している。新発10年国債利回り(長
期金利)は同1.0ベーシスポイント(bp)上昇の0.675%と、前引けから上昇し
、2014年1月以来の水準まで上昇している。
    
    
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                OFFER         BID         前日比      時間
 2年                   0.013       0.021      -0.002       13:09
 5年                   0.238       0.246       0.007       13:09
 10年                  0.668       0.676       0.006       13:15
 20年                  1.402       1.411       0.011       12:58
 30年                  1.664       1.678       0.006       13:15
 40年                  1.834       1.846       0.008       13:16
 

    
    <11:07> 前場の国債先物は反発、米金利上昇一服で 長期金利は横ばい
    
    国債先物中心限月9月限は、前営業日比9銭高の146円49銭と反発して午前の取
引を終えた。米金利上昇の一服が支援した。新発10年国債利回り(長期金利)は同横ば
いの0.665%。序盤には0.660%に低下した場面もあった。
    
    きょうの国債先物は、前日の米国市場で国債売りが一服し夜間取引の円債先物も上昇
した流れが追い風となり、寄り付きから買い優勢の展開が続いた。
    日銀が午前の金融市場調節で10年債対象の指し値オペと中期・超長期ゾーン対象の
通常オペをオファーしたことも、需給面からサポート材料となった。
    
    三菱UFJモルガン・スタンレー証券の鶴田啓介シニア債券ストラテジストは「市場
の一部には一部にオファー増額や残存期間5─10年対象の臨時オペを期待する向きもあ
ったため、オペ通知後は失望感を背景に先物は上げ幅をやや縮小、金利も前日の引け水準
に戻した」と指摘した。
    
    現物市場では、10年物以外の新発国債利回りも小動き。5年債は前営業日比横ばい
の0.235%、20年債は同0.5ベーシスポイント(bp)低下の1.395%。2
年債・30年債・40年債はまだ売買が成立していない。
    
    短期金融市場で、無担保コール翌日物はマイナス0.075─マイナス0.060%
を中心に取引された。「参加者の顔ぶれ、地合いともに前日までと変わりがない。加重平
均レートは前日比横ばい圏だろう」(国内金融機関)という。ユーロ円3カ月金利先物は
閑散。
    
    
        OFFER    BID      前日比   時間
 2年      0.012    0.023        0    11:01
 5年      0.231    0.241    0.002    11:01
 10年     0.662    0.672    0.002    11:01
 20年     1.387    1.399   -0.001    11:01
 30年     1.658    1.675    0.003    11:01
 40年     1.825    1.841    0.003    11:02
 
        
    
                                            
    <10:10> 日銀が中期・超長期の国債買い入れオペ通告、指し値も
    
    日銀は午前10時10分の金融調節で、国債の買い入れを通告した。対象は「残存期
間1年超3年以下」(買入予定額4250億円)、「同3年超5年以下」(同4500億
円)、「同10年超25年以下」(同2000億円)。いずれの年限ゾーンも、オファー
額は前回の通常オペから据え置かれた。
            
  
    日銀は固定利回り入札方式による国債買い入れ(指し値オペ)も通告した。スタート
は8月24日。対象は10年債の360回債、カレントの369回・370回・371回
債。買い入れ利回りは1.000%となる。

    国債先物は引き続きしっかり。中心限月9月限は前営業日比10銭高の146円50
銭付近で推移している。新発10年国債利回り(長期金利)は同0.5ベーシスポイント
(bp)低下の0.660%。
    
    
        OFFER    BID      前日比   時間
 2年      0.014    0.023        0     9:34
 5年      0.228    0.235   -0.004    10:10
 10年     0.658    0.665   -0.005    10:10
 20年     1.385    1.393   -0.007    10:10
 30年     1.655    1.669   -0.003    10:10
 40年     1.823    1.833   -0.005    10:09
    
    
        
  
                                
    <08:46> 国債先物は反発で寄り付く、米金利上昇が一服
    
    国債先物中心限月9月限は、前営業日比5銭高の146円45銭と反発して寄り付い
た。前日の米国市場で国債売りが一服して10年債利回り(米長期金利)が
4.332%に小幅低下、また夜間取引の円債先物も連れ高した流れを受けて、買い先行
でスタートしている。


        OFFER    BID      前日比   時間
 2年      0.013    0.025    0.002     8:45
 5年      0.226    0.237   -0.002     8:45
 10年     0.654    0.667   -0.003     8:45
 20年     1.386    1.401    0.001     8:45
 30年     1.652    1.673    0.001     8:45
 40年     1.824     1.84    0.002     8:45
 
        
    
    
                     
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