アジア通貨動向(19日)=バーツ主導で軟調、景気後退懸念が再燃

By ロイター編集
[19日 ロイター] -
アジア新興国通貨はタイバーツ主導で軟調。米指標が弱い内容となったことを受け、リセッション(景気後退)懸念が高まっている。
インフレ鈍化の兆しや経済活動の減速にもかかわらず、米連邦準備理事会(FRB)当局者がさらなる利上げを支持し、政策金利は少なくとも5%に到達する必要があるとの認識を示したことも地合いを圧迫している。
バーツは1.1%安と域内通貨の下げを主導。この下げを維持した場合、1カ月ぶりの大幅な落ち込みとなる見込み。
フィリピンペソは0.6%安。
RHB銀行のグループ・チーフエコノミスト兼金融市場調査責任者、Sailesh Jha氏は「きょうの市場はドルの動きが主導している。軟調な米指標とFRB当局者の追加利上げ支持を受けた米株市場の下落に大きく関係している」と語った。
インドネシアとマレーシアの中央銀行はこの日、インフレ抑制に向け、政策金利をそれぞれ25ベーシスポイント(bp)引き上げ、5.75%と3%にすると予想されている。
インドネシアルピアはほぼ横ばいで推移。マレーシアリンギは0.1%安。
中国人民元も0.1%安。韓国ウォンは0.2%上昇している。

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