*この記事は6日に配信しました。
[6日 ロイター] 中国共産党は、8日から第18回党大会を開催し、第5世代の党指導部が発足する見通し。
党大会のプロセスやポイントは以下の通り。
◎アジェンダ
─5年に1度開催される党大会は約1週間続き、事前に選抜された候補者の中から、中央委員会のメンバーを選ぶ。同委員会は約370人の中央委員と、その補欠に当たる中央委員候補から構成される。事前に選ばれる候補者数は370人をわずかに上回る程度にすぎないとみられている。
─党大会閉幕の翌日に開催される第1回中央委員会全体会議(1中全会)で、これも事前に選ばれた候補者リストから25人ほどの党指導部である政治局員を選ぶ。この候補者リストは数カ月に及ぶ党内抗争の結果を踏まえ、現在の指導部が作成する。
─新たな最高指導部である政治局常務委員は、1日で終了する1中全会後に明らかになる。政治局常務委員は、機動的な政策決定を行うため、現在の9人から7人に減らされるとの見方が優勢だ。
─その他の人事も党大会期間中、もしくは党大会以前に決定される。この中には、省のトップである党委員会書記や省長、国営企業のトップも含まれている。
─党大会の最終日には、習近平・国家副主席が胡錦濤・国家主席から党総書記の座を引き継ぐ予定。習副主席は来年3月に開催される全国人民代表大会(全人代=国会に相当)で国家主席に就任する。
焦点は、胡主席が軍のトップである党中央軍事委員会主席の座も明け渡すかどうかだ。江沢民・前国家主席は党総書記を退いてからも、軍トップの座に2年間とどまり続けた。
◎政策
─党大会初日には、胡錦濤・党総書記(国家主席)が政治報告を行い、過去5年間に党が達成した活動内容と、今後5年間の展望を示す。演説内容の詳細は、事前に明らかになることはない。
─党大会を前に、国営メディアや学者らのキャッチフレーズは「改革」となっている。中国の専門家らは、新指導部が遅々として進まない改革を推し進めなければ、中国は経済停滞のリスクを抱え、社会不安が深まり、究極的には党の権威を揺るがしかねない危機に発展する可能性があると指摘している。
─改革の支持者らは、次期最高指導者となる習近平氏に対し、国営企業優遇措置の撤廃や、地方出身者に対する都市移住規制の緩和、土地収用に頼る地方財政システムの変更、そして何よりも、経済成長を抑え、社会の不満を増長させる恐れがあるとみなす国家権力の抑制を求めている。
─政治改革の要求に対しては、一定の努力がみられる可能性がある。ただ、完全な民主化が実現するとみる向きはいない。
党内の民主化を拡大するために実験的な試みを打ち出し、党内議論を活発化させる可能性がある。ただ、安定が最重要であることに変わりはなく、一党独裁体制も維持される見通し。
◎開催地と期間
─国営メディアは、党大会の開催期間に言及していないが、2007年に開催された第17回党大会は約1週間続いた。
─党大会は北京の人民大会堂で全てのセッションが開かれる。ただ、胡総書記の報告や指導部の候補者リストを議論するグループ会合の大半は非公開で、北京西部のJingxi Hotelで開催される。
◎党大会代表
─中国共産党は、1921年に上海で開催された第1回党大会で創立された。この大会には若き日の毛沢東を含め13人が、国内で60人に満たなかったマルクス主義の活動家を代表していた。党は内戦を経て、1949年に中国における政権を確立した。
─第18回党大会には、現在の国家指導者や国務院(内閣に相当)の大臣、軍幹部、省トップや省長、主要都市の市長、国営の大型企業や銀行の幹部らが集まる。
─全部で2270人の代表は、今回の党大会に出席するために選ばれた。
─約30%の代表は、「一般市民代表」としての役割を担うため、地方当局によって慎重に選ばれた。この中には農民や労働者、教師、医者、科学者らあらゆる階層が含まれている。
党員は現在、8200万人超に及んでいる。
─有名な代表には、毛沢東の孫である毛新宇氏や、ロンドン五輪の女子バドミントン競技で金メダルを獲得した趙芸蕾氏らがいる。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」