10月27日、米通信用半導体大手クアルコム<QCOM.O>は、オランダの半導体大手NXPセミコンダクターズ<NXPI.O>を債務も含め約470億ドルで買収すると発表した。2015年11月、サンディエゴで撮影(2016年 ロイター/Mike Blake)
[27日 ロイター] - 米通信用半導体大手クアルコムは、オランダの半導体大手NXPセミコンダクターズを約380億ドルで買収すると発表した。半導体業界の買収規模としては過去最大となる。
これまで業界内で加速していた再編の動きから距離を置いていたクアルコムだが、NXP買収により、急成長している自動車分野への半導体供給で一気に最大手に躍り出る。
クアルコムはNXPに対し、1株当たり現金110ドルを支払う。これはNXPの26日終値に11.5%のプレミアムを上乗せした水準。
ロイターの算出によると、株式部分の買収額は378億8000万ドル。両社によると、債務も含めた買収額は約470億ドル。
買収は2017年末までに完了予定。
クアルコムは買収完了後すぐに調整後利益が大きく押し上げられ、完了後2年以内には年間5億ドルのコスト削減が可能になると見込む。
合併後の新会社の年間売上高は300億ドルを超える見通し。
NXPは昨年12月、約120億ドルでの米フリースケール・セミコンダクター買収を完了させた。買収により、自動車関連のエレクトロニクス製造で世界首位に立ったほか、自動車関連売上高の比率を40%まで引き上げている。
クアルコムは米アップルなどのスマートフォンメーカーに半導体を供給するが、近年ではスマホ販売の減速や中国・台湾勢との競争激化にさらされている。買収により、自動車メーカー向けの半導体供給で存在感を高め、事業の領域を広げる狙いがある。
寄り前の取引で、NXP株価は1.3%高の99.93ドル、クアルコムは約3.6%高の70.65ドル。
*情報を追加しました。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」