FRB議長講演:識者はこうみる

ロイター編集
FRB議長講演:識者はこうみる
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は30日、ワシントンのシンクタンク、ブルッキングス研究所で講演した。6月撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)
[30日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は30日、ワシントンのシンクタンク、ブルッキングス研究所で講演した。市場関係者の見方は以下の通り。
●バランスシートの重要性増大
<ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティチュート(ノースカロライナ州シャーロット)のシニア・グローバル・マーケット・ストラテジスト、サミア・サマナ氏>
それほど目新しい発言はなかった。
政策金利が5%に達した時点でFRBが利上げをいったん停止したとしても、バランスシートの縮小は継続されるため、政策引き締めは続く。
このため、バランスシートは金利水準と同等か、それ以上に重要になっている。
●足元の金利水準での投資に安心感
<チェリー・レーン・インベストメンツのパートナー、リック・メクラー氏>
FRBがやってきたようなスピードで利上げを継続することはできない。とはいえ、投資家は常にFRB議長から直接聞ける安心感を求めている。それ以上に投資家は足元の金利水準で投資することに少し安心感を持ち始めているだろう。投資家は市場に戻ろうとしているため、議長講演を受けた当初の反応はポジティブなものだった。FRBについて常に覚えておかなければならないことは状況は動的であり、イベントが発生した場合にはFRBは対応するということだ。
●12月0.5%利上げ示唆が株高材料
<ホライズン・インベストメント・サービシズのチャック・カールソン最高経営責任者(CEO)>
米連邦準備理事会(FRB)の利上げ幅や期間が明確となるか、市場は固唾(かたず)を飲んで見守っていた。今日の主要材料は、パウエル議長が次回の利上げが0.50%ポイントになるシグナルを発したことだろう。FRBのタカ派色が薄まることは、少なくとも短期的には株式市場にとってはプラス材料と見なされる。
FRBは行動を減速させることに前向きで、状況を調整したいと考えている。ただこれが終わりではない。FRBの決定はデータ次第で、データの示す方向を見極めることになるだろう。

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