12月20日、カナダのブラックベリーが発表した第3・四半期(9─11月)決算は大幅赤字となった。写真は同社のロゴマークなど。ゼニツァで9月撮影(2013年 ロイター/Dado Ruvic)
[トロント 20日 ロイター] - カナダのスマートフォン(多機能携帯電話)メーカー、ブラックベリー が20日発表した第3・四半期(9─11月)決算は大幅赤字となった。ただ、台湾フォックスコンの香港子会社FIHモバイル<2038.HK>(訂正)と業務提携を結んだことを明らかし、株価が急伸した。
第3・四半期は、44億ドル(1株当たり8.37ドル)の純損失となった。前年同期は900万ドル(同0.02ドル)の純利益を計上しており、大幅な赤字に転落した。
スマホの売れ行きが振るわなかったほか、資産減損費用や在庫の評価損が響いた。
在庫の評価損や減損費用を除いた損失は3億5400万ドル(1株当たり0.67ドル)、市場予想は0.44ドルの1株損失を見込んでいた。
売上高は11億9000万ドルと27億3000万ドルから減少し、市場予想の16億ドルを下回った。同社の将来をめぐる不透明感が足を引っ張った。
売上高に寄与した販売台数は190万台で、前四半期の370万台から減った。
同社はこの日、FIHモバイルと5年間の生産・開発契約を結んだことを明らかにした。インドネシアなど新興国市場向け低価格帯製品の生産から始める。ブラックベリーは、これまでフォックスコンが製造する携帯電話機の部品にかかるコストを前払いで負担していたが、提携によりこれらコストの負担が解消される。
在庫の評価損が拡大するリスクも軽減される可能性があり、投資家の間では、同社の株価押し上げに寄与するとの見方が出ている。
ジェフェリーズのアナリスト、ピーター・ミセク氏は、ブラックベリーは個人向け携帯電話部門を実質的にほぼ清算していることになるとの認識を示した。
ブラックベリーのジョン・チェン暫定最高経営責任者(CEO)は「最も喫緊の課題は、いかにして機器事業をより利益が見込めるビジネスモデルへと転換させるかだ」と指摘。FIHモバイルとの提携はキャッシュフローの黒字回復に寄与し、2016会計年度には会社全体で黒字化を達成できるとの見通しを示した。
同社株は決算発表直後に最大7%下落したが、業務提携の発表を好感し午後の取引で約15%高となっている。
*英文の訂正により、見出しと第1段落の「鴻準精密工業(フォックスコン・テクノロジー)<2354.TW>」を「フォックスコンの香港子会社FIHモバイル<2038.HK>」に訂正します。
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