米アップルが中国スマホ市場で6位転落、地元勢が攻勢=IDC

ロイター編集
米アップルの中国スマホ市場シェア、6位に低下=IDC
12月6日、調査会社IDCによると、中国スマートフォン市場での米アップルのシェアが第3・四半期に6位に落ちた。写真は北京市内のアップルストアで10月撮影(2012年 ロイター)
[香港 6日 ロイター] 調査会社IDCによると、中国スマートフォン(多機能携帯電話)市場での米アップルのシェア(出荷ベース)が第3・四半期に低下、ランクは第2・四半期の4位から、6位に落ちた。
中国地場メーカーの追い上げで激しい競争に直面するなか、アップルのシェアは10%以下になったという。
アップル株価は前日、モバイル機器市場の競争激化による成長鈍化懸念から、1日としては4年ぶりの急落を演じた。
ただIDCのアナリストは、アップルが12月に中国で新型「iPhone(アイフォーン)5」の発売を控えていることから、シェアを回復すると見込んでいる。
韓国サムスン電子<005930.KS>と中国パソコン(PC)メーカー大手レノボ・グループ(連想集団)<0992.HK>、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)はそれぞれ首位、2位、5位の座を維持した。
宇竜計算機通信科技(クールパッド、酷派)は順位を3つ上げ3位に浮上。中国通信機器大手、中興通訊(ZTE)<0763.HK><000063.SZ>は1つ順位を落とし、4位となった。
IDCはアップル以外のメーカーについては、市場シェアの具体的な数値を明らかにしていない。
IDCの首席アナリスト、Wong Teck-zhung氏は「クールパッドやレノボ、ZTEなどの中国地場メーカーは、国内市場での好調さを背景に、アジア太平洋(日本除く)でトップ5の座に躍進した。これは外資メーカーを逆転することも可能ではないことを示している」と指摘した。
第3・四半期の中国スマホ出荷台数は6000万台を突破し、過去最高を記録した。
<価格が鍵>
中国の携帯利用者は10億人を超えるが、このうち第3世代携帯電話(3G)利用者は全体の20%に満たない。
中国通信大手3社の中国移動(チャイナ・モバイル)<0941.HK>、中国連合通信(チャイナ・ユニコム)<0762.HK>、中国電信(チャイナ・テレコム)<0728.HK>は、オンラインゲームやソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)に熱心な上位客を獲得するため、大規模な購入補助金を提供し販売拡大を図っている。
また中国地場メーカーは、1000元(160ドル)の低価格スマホも提供している。
米無線技術大手クアルコムの製品管理部門シニアバイスプレジデント、ジェフ・ローベック氏は「価格が引き続き鍵を握る」と指摘。中国地場ブランドの重要性が増しているとして「海外のトップブランドの多くは、中国メーカーに取って代わられる」との見方を示した。

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