ソニーが保有するDeNA全株を売却へ、409億円を利益計上

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[東京 4日 ロイター] ソニー<6758.T>は4日、保有するディー・エヌ・エー<2432.T>株すべてを野村証券に売却すると発表した。売却は7日に完了する予定で、2013年1─3月期の営業外収益に約409億円を計上する。
ソニーは、1月1日付で完全子会社化したソネットが保有していたDeNA株を同11日までに、ソニー保有に変更していた。議決権比率は13.14%・1772万株を保有する第2位株主になったが、資産売却による手元資金の確保をねらって、全株を売却する。野村証券は取得後ただちに転売する予定という。売却額は5日に公表するが、DeNAの4日の株価は2596円で、単純計算で460億円規模になる見込み。
ソニーが先月7日に発表した2013年3月期の当期純利益予想は200億円。DeNA株売却によって409億円の利益を営業外の「その他収益」として計上するが、7日の発表時点で、同株の売却は織り込んでいたため、業績予想の大きな上振れ要因にはならない見込み。
今期のソニーの業績は、デジタル製品の販売不振でエレクトロニクス事業の営業損益が通期で赤字になる見通しだが、5年ぶりの最終黒字化は「必達目標」(加藤優・最高財務責任者)で、資産売却などで達成を図る方針を示している。
ソニーは1月18日、ニューヨークにある米国本社ビルを3月中に売却し、6億8500万ドル(約630億円)の売却益を営業利益に計上すると発表。また2月25日には連結子会社のエムスリー<2413.T>の保有株の6%を譲渡し、再評価益など1150億円の営業利益を計上。2月28日には東京都品川区の自社ビル「ソニーシティ大崎」を売却し、410億円の営業利益を計上すると発表している。
(ロイターニュース 浜田健太郎;編集 宮崎亜巳)
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