July 26, 2019 / 6:30 AM / in 4 months

来週は円高懸念拭えず、中銀緩和競争で日本見劣り

[東京 26日 ロイター] - 来週の外為市場では、円高懸念の払拭は難しそうだ。ハト派姿勢を強めた欧州中央銀行(ECB)に続き米連邦準備理事会(FRB)も0.25%の利下げに踏み切ることが確実視されている。相対的に日銀の追加緩和姿勢が弱ければ、円には一段と上昇圧力がかかりやすくなる。

 7月26日、来週の外為市場では、円高懸念の払拭は難しそうだ。ハト派姿勢を強めた欧州中央銀行(ECB)に続き米連邦準備理事会(FRB)も0.25%の利下げに踏み切ることが確実視されている。写真は2016年11月撮影(2019年 ロイター/Dado Ruvic)

予想レンジはドルが106.00━109.00円、ユーロが1.1000―1.1300ドル。

ECBは25日の理事会で、主要政策金利を据え置くと同時に、追加利下げや資産購入の再開を検討する方針を明らかにした。フォワードガイダンスの強化や資産購入の再開などを含む追加緩和の選択肢を検討するよう、スタッフに指示があった。

みずほ銀行チーフマーケット・エコノミストの唐鎌大輔氏によると「事実上の予告をした以上、ECBは9月に何らかの手を打たざるを得なくなった。市場では利下げを見込む向きが多く、金利先物もこれをしっかりと織り込んでいる」という。

米金利市場が織り込む7月利下げの確率は8割弱。依然2割近くが0.5%の利下げを予想しているため、利下げ幅が0.25%にとどまれば短期的にドルが買われる可能性がある。

しかし、ドルが5月以降のレンジ上限である109円台へ乗せてさらに上値をうかがうとの見方は少ない。FRBの緩和シフトが明確なことに加え、トランプ大統領やムニューシン財務長官らがドル高けん制発言を繰り返す中、買い上がる勢いは限られる見通しが強いためだ。

みずほの唐鎌氏も、ECBの次の一手は量的緩和の再開やフォワードガイダンスの強化と予想しつつ「為替市場の流れは、FRBのハト派傾斜を受けた過去5年間のドル高修正にある。ECBもハト派的だが、それ以上にドル売り圧力が強くなるためユーロは年内に1.15ドル付近へ上昇する」とみている。

ロイターが市場関係者を対象に行ったアンケート調査では、日銀は7月会合で追加緩和に踏み切るとの予想が最多となった。他中銀のハト派傾斜に準ずる形で、フォワードガイダンスの修正やETF/J─REITの買い入れ増を実施するとの回答が多かった。[nL4N24H1O0]

ただ、関係筋によると、政策委員会には緩和強化に前向きな意見と慎重な意見が混在。日銀内にも温度差があるという。[nL4N24O0FF]

ECBがサプライズ緩和に踏み切らなかったことも、日銀が「利下げに距離を置きやすくなる」(証券)一因。下振れリスクを議論するだけであれば、相対的に追加緩和観測の乏しい円が買われやすくなる。

為替マーケットチーム

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