3月13日、シンガポールで開催されていた環太平洋連携協定(TPP)交渉参加11カ国による第16回会合は、一定の進展が図られたものの、なお障害が残っているとの声明を発表して閉幕した。写真はシンガポールのマーライオン。2005年8月撮影(2013年 ロイター/STR New)
[シンガポール 13日 ロイター] シンガポールで開催されていた環太平洋連携協定(TPP)交渉参加11カ国による第16回会合は13日、一定の進展が図られたものの、なお障害が残っているとの声明を発表して閉幕した。
開催国シンガポールの交渉担当者は、日本の交渉参加について、ペルーで開催される5月の会合に参加しないとの公算を示した。
シンガポールの交渉担当者は閉幕後記者会見で、日本が交渉参加を希望するなら、まず現在の参加国と2カ国間協議をしなければならない、などと指摘。「(ペルーの)リマ会合への日本参加をわれわれが想定している、とはわたしは考えていない」と述べた。
日本のメディアは、安倍晋三首相が15日に交渉参加を表明する見通しと報じている。
米通商代表部(USTR)のワイゼルTPP首席交渉官は、2月の日米共同声明で確認した通り、TPPでは「全ての物品が交渉対象となる」ほか、包括的かつ高い水準での合意を目指すと強調した。
声明によると、会合では規制問題、通信、関税、開発などについて進展がみられた。
一方、知的財産、環境、競争、労働などいくつかの分野は依然問題が残されているという。
米国などは今年中の交渉妥結を目指すとしている。10月にインドネシアのバリで開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)までの妥結を目指すとの声もあるという。
次回の会合は5月15─24日にリマで開かれるが、前段として各国の交渉担当者らは、4月中旬にインドネシアで開かれるAPEC会合での話し合いを予定している。
USTRは声明で、「交渉が終結に近づくにつれて、他のセンシティブ(配慮すべき)品目についても、高級事務レベルでの交渉が一段と活発化するだろう」とした上で、今回の会合では、農業・工業製品や繊維分野における関税の段階的撤廃に関して「実りある意見交換ができた」と述べた。
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