6月9日、仏パリの刑事裁判所は、米ウーバー・テクノロジーズに対し、専門的な訓練を受けていない運転手を使った違法なタクシーサービスを提供したとして罰金を課した。パリで3月撮影(2016年 ロイター/CHARLES PLATIAU)
[パリ 9日 ロイター] - 仏パリの刑事裁判所は9日、米配車サービスのウーバー・テクノロジーズ[UBER.UL]に対し、専門的な訓練を受けていない運転手を使った違法なタクシーサービスを提供したとして80万ユーロ(90万7000ドル)の罰金を課した。
裁判所はこのほか、同社の幹部2人に対しそれぞれ3万ユーロと2万ユーロの罰金を課した。ウーバー、および幹部に課された罰金の半額は執行猶予となる。
裁判所は、ウーバーが手掛ける配車サービス「ウーバーポップ」に対しタクシー運転手が抗議活動を展開したことで公的秩序が乱されたとし、フランスの公共交通部門が長期にわたり阻害されたとした。
ただ、検察側が求めていたウーバーの幹部による仏国内での会社経営の禁止のほか、禁錮最大5年は却下した。検察側はまた、罰金150万ユーロを求めていた。
2009年設立のウーバーは現在60カ国で事業を展開。業態をめぐり数多くの訴訟を抱えているが、同社の幹部が訴えられたのは今回が初めてだった。
「ウーバーポップ」は、スマートフォン(スマホ)のアプリを介して一般のドライバーが自家用車を利用して客を送迎し対価を得られるサービス。フランスではタクシー運転手の抗議を受け政府が同サービスを禁止したため、ウーバー・フランスは昨年、このサービスを停止している。
ウーバーの高等担当者は「『ウーバーポップ』は昨夏停止しており、今回の判断には納得していない」とし、同社、および罰金を課された2人の幹部が上告する意向であることを明らかにした。
「ウーバーポップ」をめぐってはイタリアとスペインが違法と判断。ベルギーとオランダでは現在係争中となっている。
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