6月27日、アルゼンチン政府が新たなデフォルト(債務不履行)の回避策を実現できなかった場合、同国の大豆農家は今年下半期に手元在庫を確保する考えを示している。ブエノスアイレス州で2010年10月撮影(2014年 ロイター/Nicolas Misculin)
[ブエノスアイレス 27日 ロイター] - アルゼンチン政府が新たなデフォルト(債務不履行)の回避策を実現できなかった場合、同国の大豆農家は今年下半期に手元在庫を確保する考えを示している。
多くの大豆農家は既に、インフレヘッジ手段として大豆の売りを控えており、政府と債務再編を拒否した債権者(ホールドアウト)の交渉が難航した場合は、さらに慎重になるとしている。
ホールドアウトは2002年にアルゼンチンがデフォルトした国債の全額償還を求め、米裁判所で起こした訴訟に相次いで勝訴している。
ブエノスアイレス州カルロスカサレスの小規模農場主は、「アルゼンチンの債務問題を考えて、今年の収穫分は手元に留めることにして動向を見極める」と語った。
こうした農家の動きの結果、アルゼンチンの大豆供給が減少すれば、中国を中心に需要が増加している中で、大豆および大豆ミールの国際価格の上昇圧力になる。
供給不安の兆候は既に国際市場に表れ始めており、米国の大豆ミール輸出量は記録を更新し続けている。
ブエノスアイレス穀物取引所によると、今年度のアルゼンチンの大豆収穫見通しは5550万トンで、26日時点の収穫進捗(しんちょく)率は95%。農家は今後2カ月間に豆を売却し、作付け時の借入金を銀行に返済する。完済すれば、手元在庫を積み増す理由が増えそうだ。
農業アナリストのパブロ・アドリアニ氏は、「8月下旬以降の農家の手元在庫は2325万トン、市価で120億ドル相当になるだろう。債務再編問題がなければ、在庫は1800万トン、93億ドル相当にとどまるはずだ」とコメントした。
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