ECB副総裁、インフレ目標達成能力への信頼感後退に危機感 

ロイター編集
ECB副総裁、インフレ目標達成能力への信頼感後退に危機感 
11月5日、欧州中央銀行(ECB)のコンスタンシオ副総裁は、投資家がECBの物価押し上げ能力に対し信頼感を失う恐れがあるとの懸念を示した。写真は10月22日、マルタで行われたECB総裁の記者会見に同席する同副総裁(2015年 ロイター/Darrin Zammit Lupi)
[フランクフルト 5日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のコンスタンシオ副総裁は、投資家がECBの物価押し上げ能力に対し信頼感を失う恐れがあるとの懸念を示した。
副総裁は「調査、および市場に基づく最近の指標はいずれもユーロ圏の長期インフレ期待のデアンカリングへの懸念を高める内容だ」と述べ、インフレ期待がECBが目標とする2%弱の水準からかい離するリスクを指摘。2%弱のインフレ目標達成への信頼感が後退しているとの認識を示した。
これに先立ち、ベルギー中央銀行のスメッツ総裁もコンスタンシオ氏と同様の発言を行なった。またドラギECB総裁も「世界経済の減速が中期的な物価安定への回帰を阻害している」とし、買い入れ拡大を含め追加措置の是非について次回の理事会で判断する方針をあらためて表明した。
コンスタンシオ副総裁の発言は、ECBの経済運営に対する信頼感が失われるリスクに言及しており、その点において重大な意味を持つ。 また量的緩和の拡大など追加措置への下地が一段と整っていることを示唆している可能性がある。

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