カリウム肥料合弁解消、中国・インドが価格交渉で有利に

ロイター編集
[ムンバイ/北京 31日 ロイター] - ロシアの肥料大手ウラルカリが30日、ベラルーシカリとの合弁、ベラルーシ・ポタッシュ・カンパニー(BPC)から撤退すると発表したことで、主要消費国である中国とインドの農業部門が最大の受益者になるとの見方が出ている。
中国とインドはカリウム肥料の世界需要の約3割を占め、インドは国内需要の全量を、中国はおよそ半分を輸入に頼っている。
カリウム市場はこれまで、BPCに加え、ポタッシュ・コーポレーション・オブ・サスカチュワン、モザイク、アグリウムの北米勢で構成するカンポテックスの2大勢力が全体の70%を占める寡占状態にあり、中印両国は過去10年にわたり、高値での購入を強いられる状況が続いていた。
ウラルカリは今後、中国、インド、ブラジルでの販売拡大を目指して増産を行う計画だ。
ウラルカリが数量に軸足を移せば、カンポテックスも追随せざるを得なくなる可能性が高い。
年次価格交渉の開始を来月に控え、中国の国有商社は31日、BPCの合弁解消について話し合う緊急会議を開いた。
中国最大の肥料販売会社である中化化肥の投資家向け広報担当者は「(合弁解消によって)市場価格は覆される。次期価格交渉ではわれわれ(買い手側)の立場が有利になる」と述べた。
ウラルカリは30日、現在1トン当たり400ドルの価格が今年下半期には最大25%下落し、約300ドルになるとの見方を示した。
インドの肥料会社の幹部は「(ウラルカリは)価格が300ドルに下落すると述べることで爆弾を投じた」とし、「きょう370ドルでカリウム肥料を売ろうとしても断られるだろう。より大幅な価格調整が入ることが分かっていながら高値で買う必要はない」と語った。
また、インド農家肥料協同組合のマネジングディレクター、U.S. Awasthi氏は「事態の展開を考慮すると、売り手側はわれわれの値下げ要求に応じるだろう」と話した。

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