[16日 ロイター] 格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、ベネズエラ国債の格付け見通しを「ネガティブ」に変更した。政治的な不透明感の高まりと、関連する経済へのリスクを理由に挙げた。
同国のチャベス大統領はがん手術を受けて以降、治療を受けている状態が続いている。
ムーディーズは体制の弱体化やチャベス大統領に権限が集約されていたことにより、ベネズエラが移行に伴うリスクに大きくさらされていると指摘。現在の格付けにこのリスクは織り込み済みだが、ネガティブの見通しは、移行期のリスクが具体化して他の信用格付けのファンダメンタルズを脅かすことになった場合に、格下げの可能性が高まることを意味しているとした。
ムーディーズは現地通貨建て国債の格付けを「B1」、外貨建てを「B2」で維持した。展開次第では、格付けと見通しを通常よりも大幅に前倒しで再検討する可能性があるとしている。
ムーディーズは、ベネズエラの次の大統領がマクロ経済の不均衡とゆがみを低減するための抜本的な政策調整をし損なった場合、もしくは民衆の動きで政権の安定が脅かされた場合にはさらなる格下げ圧力に直面することも考えられる、とした。
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