8月13日、パキスタン当局が来週予定している武装勢力メンバー2人の死刑執行について、イスラム原理主義組織タリバンは、さらなる暴力を呼び起こす戦争行為だと警告している。写真は武装勢力に対する断固たる姿勢を打ち出しているシャリフ首相。ラホールで5月撮影(2013年 ロイター/Mohsin Raza)
[イスラマバード 13日 ロイター] - パキスタン当局が来週予定している武装勢力メンバー2人の死刑執行について、イスラム原理主義組織タリバンは、さらなる暴力を呼び起こす戦争行為だと警告している。
5月の総選挙で勝利したシャリフ首相率いるパキスタン政府は、武装勢力に対する断固たる姿勢を示そうとしており、6月には過去5年間停止されていた死刑執行の再開を決定した。
南部シンド州の刑務所当局者はロイターに対し、8月20─22日にスンニ派過武装勢力のメンバー2人を含む4人に対する絞首刑が執行されると語った。別の当局者の話では、処刑される2人は、2001年にカラチでシーア派の医師を殺害した罪で2004年7月に死刑判決が下されていた。
この死刑執行計画に対してタリバンは、アフガニスタンとの国境を接する部族地域の北・南ワジリスタン地区で冊子をばらまき警告。同地区は多くの武装勢力が拠点としている。
ロイターが入手した同冊子には、「死刑が執行されれば、PML─N(与党パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派)政府に対する宣戦布告になる」などと書かれている。
シャリフ新政権による死刑執行の再開は、アムネスティ・インターナショナルなど人権団体からも非難の声が挙がっている。パキスタン人権委員会のI・A・リーマン委員長は、ロイターの取材に「われわれは極刑に反対だ。死刑は誰にも下されるべきではないことを求める」と語った。
パキスタン国内の刑務所には、最大8000人が死刑囚として収監されていると考えられている。
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