6月26日、英裁判所は、米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズ[UBER.UL]に対し、ロンドンで15カ月間の営業許可を与える判断を下した。ロンドンで2017年9月撮影(2018年 ロイター/Toby Melville)
[ロンドン 26日 ロイター] - 英裁判所は26日、米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズ[UBER.UL]に対し、ロンドンで15カ月間の営業許可を与える判断を下した。同社がロンドン当局との関係改善に向けて実施した事業改革が功を奏した格好となった。
新たな営業許可は厳しい条件付きとなっており、ウーバーはロンドンでの事業継続に向けて変革を遂げたと証明するよう求められた。
ロンドン交通局(TfL)は昨年9月、ウーバーの運転手の犯罪歴調査が不十分であることを理由に配車サービスを行うのに不適切として営業許可の更新を認めなかった。ウーバーはその後、事業モデルを改善、経営陣も刷新した。
TfLの決定の直前に就任したダラ・コスロシャヒ最高経営責任者(CEO)は、ロンドン事業を正しい方向に変革すると宣言。24時間体制の電話サポートや重大な事件を積極的に警察に通報する仕組みなど、新たな取り組みを導入した。ウーバーは営業許可更新を認めない措置の取り消しを裁判所に申し立てたため、結論が出るまで、ロンドンの約4万5000人のドライバーは営業を続けることができた。
26日の判断でエマ・アーバスノット判事は、ウーバーのロンドン子会社による事業改革は、同社の営業を許可することが「適切」と結論付けるのに十分だったと説明。ただ、昨年9月に更新されなかった営業許可の期間は5年だったのに対し、今回の条件付きの許可は15カ月と短い。
ロンドンのカーン市長は今回の判断によってウーバーに自由裁量が認められたわけではないと強調、「規模や影響力の大きさにかかわらず、誰もが同じルールに従う必要がある」と述べた。
営業許可の条件には、新たな統治体制の整備や安全に関する苦情を報告することなどが含まれる。
ウーバーの経営陣は法廷で、TfLが営業許可の更新を認めなかったのは正しい判断で、期間を短くするのも適切との認識を示すなど、当局に歩み寄る姿勢を鮮明にした。英国部門責任者のトム・エルビッジ氏は、26日の判断を歓迎すると表明。「TfLに引き続き協力し、懸念解消と信頼獲得に努める」と語った。
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