1月豪失業率6.4%、予想以上に悪化:識者はこうみる

ロイター編集
1月豪失業率6.4%、予想以上に悪化:識者はこうみる
 2月12日、オーストラリア連邦統計局が発表した1月の雇用統計によると、就業者数は前月比1万2200人減少、失業率は6.4%となった。シドニーで2013年8月撮影(2015年 ロイター/Daniel Munoz )
[シドニー 12日 ロイター] - オーストラリア連邦統計局が発表した1月の雇用統計によると、就業者数は前月比1万2200人減少、失業率は6.4%となった。
就業者の内訳は、フルタイムが2万8100人減、パートタイムが1万5900人増。労働参加率は64.8%。ロイターがまとめた市場予想は、就業者数が5000人増、失業率は6.2%だった。
市場関係者のコメントは以下の通り。
<コモンウェルス銀行のエコノミスト、DIANA MOUSINA氏>
就業者数はコンセンサス予想を下回ったが、衝撃的だったのは失業率が6.4%に上昇したことだ。
われわれとしては、豪中銀が政策金利を3月に2%に変更する明白なサインだと考えている。豪中銀は失業率が2016年央に6.5%のピークをつけると見込んでいる。われわれは、失業率のピークがやや高まる可能性があると考えている。
<JPモルガンのエコノミスト、トム・ケネディ氏>
失業率が予想以上に悪化した。中銀が目標にしていた可能性がある6.5%に急速に近づいている。ただ、中銀は目標を若干上げた可能性が高い。
就業者数の減少はすべてフルタイムのものであり、懸念要因だ。
失業率を重視している。失業率は過去1年前後、上昇傾向が続いている。今日の統計はそうした傾向が続いていることを示した。ただ、失業率の悪化ペースは予想をはるかに上回っている。
5月の追加利下げを予想する。
<RBCキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、スーリン・オン氏>
12月の雇用情勢が堅調だった反動という面もある。1月の雇用の弱さはフルタイムに集中している。失業率は再び悪化に向かっているようだ。労働市場は弱く、内需の鈍化など経済全体のさえない状況と一致する内容だ。失業率は今後、6.25─6.5%のレンジで推移するだろう。今回の雇用統計は(豪中銀の)緩和バイアスに沿っている。われわれは5月の利下げを予想している。今回の数字を踏まえると、利下げ時期が早まる可能性はあるが、1月統計には特に目新しい内容はない。

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