7月19日、中国の胡錦濤国家主席は、アフリカ諸国に対して今後3年間に200億ドルの融資を提供する方針を表明し、中国がアフリカとの関係を強化していく姿勢を強調した。写真は北京での代表撮影。(2012年 ロイター)
[北京 19日 ロイター] 中国の胡錦濤国家主席は19日、アフリカ諸国に対して今後3年間に200億ドルの融資を提供する方針を表明し、中国がアフリカとの関係を強化していく姿勢を強調した。
3年に1度行われているアフリカ首脳との会談でスピーチした。
中国は2006年に、胡錦濤国家主席が50億ドルの融資および信用を供与する考えを表明。2009年の首脳会議では、温家宝首相が100億ドルの無利子融資を提供することを約束していた。
今回の首脳会議で200億ドルの融資を約束したことで、中国は3年ごとにアフリカへの融資額を倍増させてきたことになる。
こうした中国の姿勢は、原油、銅、ウラニウムなどの資源を産出するアフリカ諸国との関係強化につながるが、西側諸国は、中国がアフリカの豊富な資源に着目し、多くのアフリカ諸国が抱える人権問題を無視していると批判している。
胡錦濤国家主席は、北京の人民大会堂でアフリカ諸国の首脳を前にスピーチし、そうした西側諸国の批判を一蹴。「中国はアフリカ諸国が独自の開発プロセスを選ぶのを心から支援する。彼らが開発能力を高めることを誠心誠意サポートしていく」と述べた。
会合には、南アフリカのズマ大統領、赤道ギアナのテオドロ・オビアン・ンゲマ大統領ら、人権グループから世界で最も汚れた指導者と非難されている首脳も出席した。
胡錦濤国家主席は「中国は一貫してアフリカの人々と共に歩んでいき、永遠にいい友人であり、いいパートナー、そしていい兄弟となる」と述べるとともに、アフリカの人々が開発の恩恵にあずかれるよう、アフリカへの支援を拡大していくとの考えを示した。
西側諸国からの批判に対しては、西側は依然としてアフリカを植民地だとみなしていると反論。多くのアフリカ諸国は、中国による「ひもなし」のアプローチを歓迎していると述べた。
一方、南アフリカのズマ大統領は「アフリカと欧州の過去の経済関係は、他の国とパートナーシップを結ぶ際に慎重に対応する必要があることを示している」と暗に欧州を批判した上で、「中国との関係を特にうれしく思っている。われわれは平等であり、合意は互恵的なものだ。われわれは中国の意図が、自分たちの利益だけのためにアフリカ諸国に影響を及ぼそうとしてきた欧州とは異なると信じている」と述べ、中国との関係強化に強い期待感を表明した。
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