2月20日、スペインのサシールとイタリアのインプレジーロを中心とする企業連合は、中断していたパナマ運河の拡張工事を再開した(2014年 ロイター/Carlos Jasso)
[パナマ市/マドリード 20日 ロイター] - スペインのサシールとイタリアのインプレジーロを中心とする企業連合は20日、中断していたパナマ運河の拡張工事を再開した。
工事は追加費用負担をはじめとする諸問題で2週間以上にわたって中断していた。このうち追加費用についてはパナマ運河庁が企業側に12月の工事代金3680万ドルを支払うことで19日に合意が成立した。
また運河庁は19日遅くに、欧州で建設されたロックゲートの納入期日などを含めた残りの問題についても今後3日間で解決策をまとめることで企業側と合意したことを明らかにしていた。
この交渉の事情を知る複数の関係筋によると、懸案事項に関する最終合意が3日以内に調印される見通しという。
交渉で重要な鍵を握っているのはチューリヒ保険で、同社による4億ドルの工事履行保証保険を、拡張工事完成に必要とされる15億ドルの企業連合向け融資の保証に切り替えられるかどうかが話し合われている。
チューリヒ保険は、交渉では双方の関係者が運河拡張計画に対するエクスポージャーの水準に満足し、同社としても十分リスク許容範囲内だとしながらも「協議は続いているので、これ以上詳しい材料を提供できる立場にはない」と説明した。
運河拡張工事の中断により、完成時期は少なくとも来年12月まで遅れることになり、パナマは数百万ドル規模の通行料を逸失する可能性がある。
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