5月7日、午前の東京株式市場で日経平均は大幅反発。上げ幅は一時400円を超え、取引時間中としては2008年6月20日以来、約4年11カ月ぶりに1万4000円を回復した。写真は都内の株価ボード。4月撮影(2013年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 7日 ロイター] 午前の東京株式市場で日経平均は大幅反発。上げ幅は一時400円を超え、取引時間中としては2008年6月20日以来、約4年11カ月ぶりに1万4000円を回復した。
市場関係者のコメントは以下の通り。
●1ドル100円突破で次のステージに
<岡三証券 日本株式戦略グループ長 石黒英之氏>
日経平均<.N225>は1万4000円を回復したが、通過点にすぎないとみている。外部環境はこれまで不安定だったが、米雇用統計が非常に良く、欧州中央銀行(ECB)も日米にそろって金融緩和を強化する動きとなっており、投資環境としては株式などのリスク性資産に資金が向かいやすい状況だ。あとはきっかけ待ちで為替が1ドル100円突破となれば、日本株は上方向に拍車がかかり、次のステージに入るとみている。
米国に先日出張したが、日本株への興味は強く、買いそびれている投資家は依然として多い。大型株はこれまで買ってきている面もあるため、海外投資家からは、中小型株への興味もかなり示されていた。日本株市場は流動性も潤沢で時価総額もあるため、需要を取り込みやすい。
3カ月レンジ予想:
日経平均 1万3500円─1万6000円
TOPIX 1140─1370ポイント
●「酔い」がさめたときに驚きも
<アストマックス投信投資顧問 証券運用部 シニアファンドマネージャー 山田 拓也氏>
日本株は上がるから買う、買うから上がるというパターンに入っており、一段高の可能性もある。ただ、今の相場は気持ちで上昇している部分が大きく、実体経済は市場の期待ほどにはまだ改善していない。これまでに出ている国内企業決算でも市場の期待より慎重な見通しが示されている。「酔い」がさめたとき、相場はこんなに高いところまで上昇していたのかと驚くかもしれない。日経平均は指数寄与度の大きい銘柄の勢いが落ち始めていることも注意しておくべきだろう。
日経平均の3カ月レンジ予想:1万3100円─1万4500円
●政府・中央銀行の積極策で日本株優位は変わらず
<みずほ証券 投資情報部長 稲泉雄朗氏>
日経平均の1万4000円台は過去の累積売買高が少なく、需給面からは上昇しやすい水準だ。今後の米中経済指標が悪くても日本の場合は、政府と中央銀行が強力なタッグを組んで積極的な政策を推進している。日本株には米ダウ平均を上回るパフォーマンスが期待できる。仮に米連邦準備理事会(FRB)の出口論が出ても、円安を通じて日本株は恩恵を受ける。リスク要因は為替が1ドル100円を超えた際の新興国からの円安批判や、積み上がった裁定買い残だ。何らかの悪材料が出た場合、裁定解消売りから下げ幅が拡大しやすい。
日経平均の3カ月レンジ予想:1万3500円─1万6000円
●ドル100円などで年後半にかけ一段高の展開
<BNPパリバ証券 日本株チーフストラテジスト 丸山 俊氏>
欧州中央銀行(ECB)理事会での利下げにより、追加緩和が欧州経済を下支えするとの見方が広がったほか、米国では雇用統計など予想を上回る経済指標の発表を受けて、世界景気の先行き懸念が後退した。日本株にとっては外部環境の改善に加え、円が対ドル、対ユーロで下落したことが日経平均1万4000円回復の背景だ。
ただ今後は上値の重さが徐々に意識されるだろう。目先、欧米経済が一段と成長するとは考えづらく、足元での企業の設備投資が低調なこともあり、夏までは踊り場を迎えそうだ。一方、国内では内需を中心とする景況感の改善が続き、株価を下支えする見通し。日経平均は当面、1万4000円を挟んだボックス相場となりそうだ。年後半にかけては外部環境の更なる好転やドル/円の100─110円レンジへの移行などを手掛かりに1万5000円を目指す展開とみている。
日経平均の3カ月レンジ予想:1万3500円─1万4500円
*内容を追加して再送します。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」