ニコンが眼底カメラ世界首位の英オプトス買収へ、総額478億円

ロイター編集
ニコンが眼底カメラ首位の英オプトス買収へ、総額478億円
 2月27日、ニコンは、英国の眼底カメラ大手のオプトスを完全子会社化することで合意したと発表した。買収総額は2億5930万ポンド(約478億円)。写真は、ニコンのロゴ、2012年撮影(2015年 ロイター/Yuriko Nakao)
[東京 27日 ロイター] - ニコン<7731.T>は27日、眼底カメラ世界首位の英オプトスを完全子会社化することで合意したと発表した。買収総額は2億5930万ポンド(約478億円)。医療分野に本格参入し、デジタルカメラ、露光装置の2本柱の事業構造から、新規事業の育成を急ぐ。
英国法手続きのスキーム・オブ・アレンジメントと呼ぶ手法で買収する。競争法当局、株主、裁判所などの承認を経て、買収完了は6月ごろの見通し。ニコンは買収資金全額を手元資金で賄う。買収価格は1株当たり340ペンスで、26日の終値に対して30.5%のプレミアムを付けた。
網膜の画像診断機器メーカーのオプトス(本社:スコットランド、1992年設立)は、眼底カメラでシェア30%超の世界首位。2014年9月期の売上高は約204億円、営業利益は20億円、従業員数は391人の規模。
同社が保有する、網膜を瞬時に画像化する超広角(UWF)技術は、網膜で兆候が確認できる疾患の早期発見を可能にし、世界各国の眼科医のニーズが見込める。高齢化で視覚障害の患者数は増加が予想され、成長企業と判断した。
一眼レフカメラの市場低迷や露光装置市場の競争激化で、ニコンは新規事業の育成が課題。その中心に位置付ける医療事業は、今回の眼科診断領域の買収に続き、眼科治療、内科診断、再生医療など、他の医療分野への進出も目指していく。
特に、再生医療分野では、2007年から細胞培養観察機器の販売を開始し、13年にはヘリオス(旧日本網膜研究所)に出資。今回のオプトス買収で、網膜再生医療分野の基盤拡大を図る。
*内容を追加しました。

村井令二 編集:山川薫

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