中国の李鵬元首相が死去、天安門事件の強硬派 90歳

ロイター編集
中国の李鵬元首相が死去、天安門事件の強硬派 90歳
7月23日、1989年の天安門事件で民主化運動を弾圧したことから「北京の虐殺者」として知られる中国の元首相、李鵬氏が22日に病気のため90歳で死去したと、新華社が伝えた。豪キャンベラで2002年9月撮影(2019年 ロイター/DAVID GRAY)
[北京 23日 ロイター] - 1989年の天安門事件で民主化運動を弾圧したことから「北京の虐殺者」として知られる中国の元首相、李鵬氏が22日、病気のため90歳で死去した。国営新華社通信が伝えた。
事件当時、最高実力者だったトウ小平氏の下、李氏は何週間も続いていた抗議運動の弾圧を支持した強硬派として知られる。中国政府による武力弾圧は国際的な批判を浴び欧米は制裁を実施。こうした中、李氏は1998年まで首相を務めた。
新華社は「トウ小平氏の強い支持の下、李鵬氏は明確な姿勢を取り、共産党中央委員会のメンバーと共に騒動を阻止し反革命的な抗議活動を静めるため、断固たる措置を取った」と指摘。さらに、李氏が「共産主義の忠実なベテラン闘士であり、卓越した改革者、政治家、そして党と国の素晴らしい指導者だ」と称えた。
李氏死去を受け、中国のソーシャルメディアは厳しく官制されていたもようだが、遠まわしに天安門事件に言及するコメントも見られた。
四川省で生まれた李氏は共産党員の父が国民党政府に処刑され、幼いころに孤児となった。1949年の中華人民共和国の建国以来、毛沢東などと共に国を指導してきた周恩来元首相に育てられ、党幹部の子弟である「太子党」となった。その後、電力工業省で出世の階段を駆け上がり、後に首相の座に就いた。

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