英企業の気候変動対応が消極化、成長との両立目指す政策「非現実的」=調査

英企業の気候変動対応が消極化、成長との両立目指す政策「非現実的」=調査
 7月22日、英国規格協会(BSI)が公表した調査によると、企業経営者は気候変動対応にブレーキをかけつつあり、政府が掲げる温室効果ガス排出量実質ゼロ(ネットゼロ)と経済成長の両立はできないとみなしている。写真は1日、ロンドンで撮影(2025年 ロイター/Carlos Jasso)
[ロンドン 22日 ロイター] - 英国規格協会(BSI)が22日公表した調査によると、企業経営者は気候変動対応にブレーキをかけつつあり、政府が掲げる温室効果ガス排出量実質ゼロ(ネットゼロ)と経済成長の両立はできないとみなしている。
 調査は1000人の経営者を対象に実施。医療や建設、金融、工業といった分野の大企業と中小企業の双方が、気候変動目標の設定などについて後ろ向きになっていることが分かった。
 労働党政権はグリーン経済成長を進め、クリーンエネルギーなどへの投資と雇用創出を確約している。
 しかし調査では、全体の71%の経営者が政府はネットゼロを目指しながら同時に経済を拡大させることは不可能だと答え、50%はそうした目標追求は非現実的だとの見方を示した。
 今年ネットゼロの目標を設定したのは全体の36%で、昨年設定した58%から減少。実際に気候変動対策に着手した比率も昨年の83%から49%に切り下がった。
 2050年までにネットゼロを達成する公算が大きいとの回答は55%で、やはり昨年の76%を下回った。
 こうした経営者心理の変化の背景には、対応コストの増大とグリーン関連技術導入の資金不足、関連政策への信頼感低下などがあるとみられている。

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トムソン・ロイター

Virginia Furness covers sustainable finance in London. She writes about how the financial sector is shifting to meet climate and development goals and the impact these changes are having on the flow of money, business, people and planet. She also covers development finance, carbon markets, natural capital and other ESG related issues.