
写真はスイス・バーゼルのアートバーゼルに展示された作品を眺める来場者。2025年6月撮影。REUTERS/Marleen Kaesebier
[12日 ロイター] - スイス金融大手UBS(UBSG.S)と美術フェア「アート・バーゼル」が12日に公表した年次報告によると、世界の美術品市場は2025年に3年ぶりに成長に転じ、業界は楽観的な見通しを強めている。
報告によると、25年の販売額が4%増の推定596億ドルに達したことを受け、26年に増加を予想したディーラーは全体の43%となり、前年の33%から上昇した。ただ、米国の関税導入で越境取引が一段と複雑化しており、ディーラーは営業上大きな圧力に直面しているという。
調査・コンサルティング会社アーツ・エコノミクスの創業者で、報告を作成したクレア・マカンドリュー氏は、25年は美術市場にとって歓迎すべき好転期だったと指摘。
「ただ、特に越境取引に関しては地政学的環境がなお不安定で、影響の全容は26年に入っても明らかになっていない」と述べた。
25年の成長をけん引したのは、トップ市場である米国での競売販売額と活動の増加だった。
米国に次ぐ規模の中国と英国では、より小幅な成長となった。
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