[サンフランシスコ 20日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コム(AMZN.O)のクラウドサービス部門AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)で20日、障害が発生しオンラインゲームのフォートナイト、スナップチャットやロビンフッドなどの人気ウェブサイトやアプリなど世界的に多くの企業のサービスに影響が出た。世界の病院、銀行、空港のシステムを停止させた昨年のクラウドストライクに起因する障害以来の大規模なものとなった。
障害は3時間ほど続いたが、その後、徐々に復旧。AWSは午後にシステムが復旧したと発表した。ただ、一部のサービスには処理に数時間かかるメッセージのバックログがあるとした。
デジタルウォレットのベンモやビデオ通話のズームなどでは午後も接続困難の報告が続いた。
障害はバージニア州のデータセンターで発生した。この拠点はAWSで最も古く、最大規模を誇る。2021年と20年にも障害が起きている。
アマゾンは、なぜ特定のデータセンターが影響を受け続けているのかについて詳細な説明を求める問い合わせには回答しなかった。
AWSは、データストレージ、その他のデジタルサービスをオンデマンドで企業、政府、個人に提供している。AWSのサーバーに障害が発生すると、同社のクラウドインフラに依存しているウェブサイトやプラットフォーム全体に障害が発生する可能性がある。
アマゾンウェブサービス(AWS)のロゴ。10月8日、インド・ニューデリーで撮影。REUTERS/Anushree Fadnavis
<オンラインゲームが軒並みダウン>
フォートナイト、ロブロックス(RBLX.N)、クラッシュ・ロワイヤル、クラッシュ・オブ・クランといったゲームプラットフォームがダウンした。
配車サービスのリフトのアプリも米国で使えなくなった。
メッセージアプリ、シグナルも、メレディス・ウィットテーカー社長がAWSの問題により障害が発生しているとXで確認した。
ウェブや通信の障害をユーザーからの報告やシステムの分析によってリアルタイムで検知・報告するダウンディテクターによると、アマゾンのネット販売サイト、プライムビデオ、アレクサでも障害が起きた。
人工知能(AI)企業パープレキシティ、暗号資産取引所コインベースやロビンフッドは、AWSが原因で障害が発生したと明らかにした。
今回の障害は日常生活に不可欠となったデジタルサービスが、少数の世界的なクラウドプロバイダーに依存している事実を浮き彫りにした。サイバー攻撃が原因の可能性は今のところ示されていない。
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