パキスタンで列車襲撃、乗客を人質 分離主義勢力が犯行声明

[クエッタ(パキスタン) 11日 ロイター] - パキスタン南西部バルチスタン州で、同州の独立を要求する分離主義武装勢力「バロチ解放軍(BLA)」が11日、数百人が乗った列車を襲撃し乗客らを人質に取った。要求が満たされなければ人質を殺害するとしている。
警察は人質の数を明らかにしていないが、武装勢力側は214人を拘束したとし、処刑を開始すると表明している。
地元警察は「被害を受けた列車は今も現場に残っており、武装勢力が乗客を拘束している」と述べ、「治安部隊が大規模な作戦を開始した」と説明。ヘリコプターと特殊部隊が派遣されたと明らかにした。
当局によると襲撃を受けた後、列車はトンネル内に閉じ込められた。銃撃で運転手が重傷を負って死亡した。
BLAは、線路を爆破し「列車を制圧した」とし、進行中の軍事作戦への報復として10人を処刑するとしている。BLAは、軍に拘束されたとするバローチ人の政治犯や活動家などの48時間以内の解放を要求している。
BLAによると、人質には休暇で旅行中のパキスタン軍兵士や治安当局者などが含まれている。
地元警察によると、武装勢力は約35人を山中に連れ去り、残りがが列車を制圧している。治安部隊は山岳地帯で武装勢力と銃撃戦を繰り広げているという。
ある治安当局者は、多数が死亡したとし、列車に乗っていた乗客425人中、80人は軍人だったと述べた。別の治安当局者は、乗客104人が救出され、負傷者17人が病院に搬送され、武装勢力側の16人が殺害されたと述べた。
BLAが報道関係者に送った声明によると、女性や子ども、高齢者など民間人の乗客は解放された。人質に取ったのはパキスタン軍兵士や治安当局者らだという。
バルチスタン州は資源が豊富で、中国主導による大規模な港湾や鉱山プロジェクトが行われている。BLAは、同州の資源が政府によって不当に搾取されているとして数十年にわたって反政府運動を行ってきた民族グループの中でも最大勢力。

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