
カリフォルニア州バレンシアのアマゾンの配送センター。2025年12月撮影 REUTERS/Daniel Cole
[4日 ロイター] - 米電子商取引(EC)大手アマゾン・ドット・コム(AMZN.O)は4日、原材料から最終製品まで、他社の貨物を自社の巨大な物流網で保管・出荷できるようにすると発表した。物流部門を他社に開放し、UPS(UPS.N)とフェデックス(FDX.N)の牙城に挑む。
新サービス「アマゾン・サプライチェーン・サービス」は、小売、ヘルスケア、製造などの企業向けにアマゾンの陸運、鉄道、海運、空輸のサプライチェーン網を開放。2─5日の迅速な配送スケジュール、在庫予測機能やその他の物流・フルフィルメントサービスが利用できる。日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)(PG.N)、産業用品大手スリーエム(3M)(MMM.N)、アパレル企業アメリカン・イーグル・アウトフィッターズ(AEO.N)などと契約したという。
アマゾンは、フェデックスやUPSに次ぐ規模の100機超の貨物機、広大な倉庫・仕分け拠点ネットワークを有する。
発表を受けてフェデックスとUPSの株価は9%超下落。アマゾン株は約1%上昇した。
今回の動きは、アマゾンのEC部門にとって新たな成長機会の開拓になる。
エバコアISIのアナリストはリポートで、UPSやフェデックスなどの小口配送企業にとって「直接的な競争上の打撃」だと指摘した。
エクイサイツ・リサーチのパース・タルサニア最高経営責任者(CEO)は「アマゾンは物流をコスト負担からインフラ商品に転換しようとしている」と述べた。
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