
中国国家統計局が11日発表した1月の物価統計は、消費者物価指数(CPI)の前年比上昇率が鈍化した一方、生産者物価指数(PPI)の下落率が縮小した。写真は北京の市場で2024年1月撮影(2026年 ロイター/Florence Lo)
[北京 10日 ロイター] - 中国国家統計局が10日発表した3月の消費者物価指数(CPI)は、2カ月連続で下落した。関税リスクを背景に景気先行きを巡る警戒感が高まる中、生産者物価指数(PPI)の下落も続いた。
CPIは前年比0.1%下落。2月の0.7%下落よりも小幅なマイナスにとどまったものの、ロイターがまとめた市場予想(横ばい)を下回った。
前月比では0.4%下落。市場予想は0.3%下落、2月は0.2%下落していた。
変動の大きい食品と燃料価格を除いたコアインフレ率は0.5%上昇。前月は0.1%下落だった。
キャピタル・エコノミクスの中国経済責任者ジュリアン・エバンス・プリチャード氏は「デフレ圧力は3月も継続しており、中国企業による過剰供給の輸出が困難になるにつれ、今後数四半期でさらに深刻化するだろう」と述べた。
一方、PPIは前年比2.5%下落。落ち込み幅は2月の2.2%から拡大し、4カ月ぶりの大きさとなった。市場予想は2.3%下落だった。
変動の激しい食品と燃料価格を除いたコアインフレ率は0.5%上昇し、前月の0.1%下落から反転した。
国家統計局の当局者は、PPIの下落ペース加速の原因は国際原油価格の下落のほか、暖房期が終了したことによるエネルギー需要の季節的な減少によるものと述べた。
前出のエバンス・プリチャード氏は、このところの原材料価格下落と輸出への悪材料を考えると、PPIはさらに低下すると予想され、一部の製造業者は値下げに動くだろうと予想した。
今年は消費が焦点となっているが、政府が米関税に対抗措置を講じているため、純輸出の成長寄与度はマイナスに転じると予想され、5%前後の成長目標達成が疑問視されている。
シティのエコノミストは「外的ショックがある中、財政政策が内需拡大を主導すると見込みだ」とし、年央に1兆元(1360億6000万ドル)─1兆5000億元の追加支援策が導入されると予想した。
「下取り補助金、育児補助金、低所得層支援の拡大といった選択肢が検討されている」との見方を示した。
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