ドル/円は不安定な動きか、日米政治に不透明感=今週の外為市場

[東京 28日 ロイター] - 今週の外為市場でドル/円は、衆院選での与党議席過半数割れによる先行き不透明感と来週に控える米大統領選をにらみ、方向感を模索する不安定な動きとなりそうだ。流動化した国内政治はしばらく目が離せない状況となり、米国ではトランプ氏の支持率がハリス氏を上回った。もっとも、議会とのねじれが生じれば政権運営への影響は不可避となるだけに、日米政治はしばらく、ともに予断を許さない状況となりそうだ。
予想レンジはドルが150━155円、ユーロが1.07―1.09ドル。
共同通信によると、衆院選挙は自民、公明両党の与党は計215議席で過半数(233)を割り込んだ。立憲民主党は公示前の98から50増の148議席に躍進。国民民主党は7議席から28議席に大幅増となった。れいわ新選組も3議席から9議席に伸ばした。石破首相はきょう会見して今後の方針を示す予定。
米国政治も波乱含みとなっている。政治情報サイトのリアル・クリア・ポリティクスによると、最新の調査でトランプ氏の支持率は48.4%と、ハリス氏の48.3%を上回った。10月上旬までハリス氏が2%程度リードする展開が続いていたが、投票が近づくにつれてトランプ氏が猛追しついに逆転に至った。
トランプ氏の支持率上昇が鮮明になった10月以降、外為市場ではドル高が勢いづいた。直接的な要因は米利下げ期待の後退だが、最近は「トランプ氏勝利の確率が高まってきたことで、ドル売りポジションをいったん解消する参加者が増えてきた」(外銀幹部)ことも、上昇をけん引する一因になったという。
さらに11月1日には、米雇用統計が発表される。「(最近の)米経済指標は市場予想と比べて堅調で、世論調査などでトランプ氏の勝利確率が高まる場合は、ドルが全般的に上昇するのではないか」(みずほ証券チーフ為替ストラテジストの⼭本雅⽂氏)という。
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為替マーケットチーム

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