
9月16日、米債券運用会社パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)は、米連邦準備理事会(FRB)が米住宅市場を支援するために住宅ローン担保証券(MBS)保有の縮小を一時停止することを検討するべきだと述べた。写真はFRB本部の外壁。2013年7月、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Jonathan Ernst)
[16日 ロイター] - 米債券運用会社パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)は16日、米連邦準備理事会(FRB)が米住宅市場を支援するために住宅ローン担保証券(MBS)保有の縮小を一時停止することを検討するべきだと述べた。
FRBは2022年に政策金利の引き締め政策を開始して以降、量的引き締めを通じてバランスシート上のMBS保有を減らしてきた。量的引き締めは中央銀行がMBSの元本や利息から得る収益を再投資せずにそのまま償還させる手法だ。
PIMCOの16日の報告書によると、米国債利回りと住宅ローン金利の差であるモーゲージスプレッドはFRBが過去3年間、保有MBSの縮小を続けてきたため「異常に広い」状態が続いているという。このスプレッドは9日時点で約230ベーシスポイント(bp)と「歴史的に広い水準」にあるという。
米国人が最も一般的に利用する30年固定住宅ローンの平均金利はこのため6.35%と高水準に達している。
PIMCOの非伝統的戦略チーフ・インベストメント・オフィサーであるマーク・サイドナー氏とポートフォリオマネジャーのプラモル・ダワン氏は、元本と利息の収益をMBSに再投資することは、金利引き下げと同等か、それ以上に住宅ローン金利の低下に効果があると述べた。
2人は1つの方法として、月額平均で現在約180億ドルあるMBS償還分を再投資することを提案している。この再投資で住宅ローン金利を20―30bp低下させられると見積もる。
もう1つの方法はMBS償還分を再投資するとともに200億―300億ドル分の保有MBSを売却して現在のMBS証券に再投資することで、2人は住宅ローン金利を40―50bp低下させられるだろうと書いた。
2人はいずれの方法もFRBの今後の連邦公開市場委員会(FOMC)で広く予想されている利下げに比べて、住宅ローン金利を低下させる上でより効果的な選択肢となる可能性があると指摘している。
2人は「FRBが現在の政策手法を続ければ、住宅ローン金利は26年まで高止まりすると見込まれ、住宅取得は富裕層向けの贅沢品となってしまうだろう」と述べた。
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