
11月9日、中国国家統計局が発表した10月の物価統計は、消費者物価指数(CPI)が下落に転じ、生産者物価もデフレ圧力が続いた。写真は食料品を求め買い物客。北京で8月撮影(2023年 ロイター/Tingshu Wang)
[北京 9日 ロイター] - 中国国家統計局が9日発表した10月の物価統計は、消費者物価指数(CPI)が下落に転じ、生産者物価もデフレ圧力が続いた。
CPIは前年比0.2%下落し、市場予想(0.1%下落)より大幅なマイナスとなった。9月は横ばいだった。
豚肉が供給過剰や需要低迷を背景に30.1%下落し、マイナス幅が9月の22%から拡大したことなどが響いた。
CPIは前月比でも0.1%下落。9月は0.2%上昇していた。
CPIが前年比、前月比ともに下落したのは新型コロナウイルス大流行時の2020年11月以来。
食品と燃料を除いた前年比のコアインフレ率は0.6%で、9月の0.8%から鈍化した。
生産者物価指数(PPI)は前年比2.6%下落し、13カ月連続のマイナスとなった。市場予想は2.7%下落、9月は2.5%下落だった。
ジョーンズ・ラング・ラサールのチーフエコノミスト、ブルース・パン氏は「依然として中国の政策立案者にとっての課題は、需要が低迷する中で持続的なディスインフレと闘うことだ。企業信頼感や家計支出を脅かしかねないインフレ期待の下振れを防ぐには、適切な政策ミックスとさらなる支援措置が必要だ」と指摘した。
当局は繰り返しリスクを軽視してきた。統計局幹部は8月、「中国にデフレはなく、今後もデフレはない」と述べた。
格付け会社ムーディーズは9日、「23年の中国経済は当局の目標通り5.0%成長し、24年と25年は4.0%成長する」との予想を示した。ただ、「構造的な要因から中国のトレンド成長には下振れリスクがあると見ている」とも指摘した。
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