
8月28日、米国株式市場は続伸し、S&P総合500種とダウ工業株30種が最高値を更新した。写真は2021年1月、ニューヨーク証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Mike Segar)
[ニューヨーク 7日 ロイター] - 米国株式市場はダウ工業株30種(.DJI)とS&P総合500種(.SPX)が反落して取引を終えた。製薬大手イーライリリーの下落などが重しとなった。一方、ナスダック総合(.IXIC)は続伸し、終値で最高値を更新した。
トランプ米大統領は取引終了直前に、8日に退任するクーグラー米連邦準備制度理事会(FRB)理事の後任にミラン大統領経済諮問委員会(CEA)委員長を指名すると発表した。任期は来年1月末までで、トランプ氏はその間に正式な後任者の選定を継続するという。
イーライリリー(LLY.N)は経口肥満治療薬の後期臨床試験の結果が見劣りしたことを受けて14.1%下落。
サイバーセキュリティーのフォーティネット(FTNT.O)も売上高見通しが予想を下回ったことを嫌気し、22%の大幅安となった。
スパルタン・キャピタル・セキュリティーズのチーフ市場エコノミスト、ピーター・カーディロ氏は「相場上昇はやや疲れを見せ始めている」と指摘。「企業業績を背景に上昇し、関税に関するニュースの多くを基本的に無視してきた」と述べた。
トランプ米政権は7日、各国・地域に対する相互関税の新たな税率を発動した。米国の平均関税率は過去1世紀で最も高い水準となる。
半導体大手インテル(INTC.O)も3.1%下落。トランプ大統領は同社のリップブー・タン新最高経営責任者(CEO)について、中国企業とのつながりから「重大な利益相反がある」と主張し、直ちに辞任するよう求めた。
一方、アップル(AAPL.O)は3.2%高でナスダックを押し上げた。トランプ大統領は6日、米国に輸入される半導体に約100%の関税を課すと述べたが、米国内での生産を約束した企業には適用されないとした。業界大手はほぼ影響を受けないとみられる。
米労働省が発表した週間の新規失業保険申請件数は7000件増加し、22万6000件となった。市場予想(22万1000件)を超えて増加し、1カ月ぶりの高水準となった。
統計発表後も利下げ観測はほぼ変わらず、CMEのフェドウオッチによると、9月に少なくとも25ベーシスポイント(bp)の利下げが行われるとの予想は93.2%となった。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.01対1の比率で上回った。ナスダックでも1.35対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は174億株。直近20営業日の平均は約182億3000万株。
LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場
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