
米国株式市場は主要3指数がそろって下落し取引を終えた。7日撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)
[ニューヨーク 28日 ロイター] - 米国株式市場は主要3指数がそろって小幅下落し取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ時期を探る上で重要なインフレ指標の発表を翌日に控え、売りが優勢となった。
FRBが重視する物価指標である個人消費支出(PCE)価格指数(1月)は前月比0.3%上昇する見通し。
株式市場は人工知能(AI)関連銘柄への買いを背景に前週まで大きく上昇してきたが、PCE発表を控える中、勢いが失速している。
直近の消費者物価指数(CPI)や卸売物価指数(PPI)が根強いインフレを示したほか、底堅い米経済、FRB当局者の発言などを受け、市場が織り込む利下げ開始時期は3月から6月に後ずれしている。
グローバルト・インベストメンツのシニアポートフォリオマネジャー、キース・ブキャナン氏は「企業決算の材料が出尽くし、インフレ動向やFRBの対応が焦点となっており、市場はやや軟調になる可能性がある」と指摘。インフレ再燃の兆しが見られればネガティブに反応するだろうと語った。
この日は医療保険・医療サービス大手ユナイテッドヘルス・グループ(UNH.N)が4.93%下落し、ダウ工業株30種(.DJI)とS&P総合500種(.SPX)を圧迫した。米司法省が同社に対し反トラスト法(独占禁止法)に基づく調査を開始したという報道が嫌気された。
半導体製造装置メーカーのアプライド・マテリアルズ(AMAT.O)は2.62%下落。米証券取引委員会(SEC)から召喚状を受け取ったと報じられた。
植物由来の代替肉を製造・販売するビヨンド・ミート(BYND.O)は30.72%急伸。値上げと大幅なコスト削減により、低迷する利益率を好転させる方針を示したことを受け、空売りの多い同社株にショートスクイーズ(踏み上げ)が起きた。
暗号資産(仮想通貨)ビットコインが6万4000ドルに向けて上昇する中、関連株のコインベース・グローバル(COIN.O)やマラソン・デジタル(MARA.O)が買われた。ただ、ビットコインが上げ幅を縮小したことから両社株はこの日の高値から押し戻され、それぞれ0.8%高、2.38%高で引けた。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.21対1の比率で上回った。ナスダックでも1.72対1で値下がり銘柄が多かった。
LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場
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