
12月3日 米サイバーセキュリティー企業、クラウドストライクが2日発表した2026年1月期決算(25年2月―26年1月)の第4・四半期(25年11月―26年1月)売上高見通しは12億9000万─13億ドルと、LSEGがまとめたアナリストらの市場予想平均の12億2000万ドルを上回った。写真はクラウドストライクのロゴ。2024年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[2日 ロイター] - 米サイバーセキュリティー企業、クラウドストライク(CRWD.O)が2日発表した2026年1月期決算(25年2月―26年1月)の第4・四半期(25年11月―26年1月)売上高見通しは12億9000万─13億ドルと、LSEGがまとめたアナリストらの市場予想平均の12億2000万ドルを上回った。製品群全体で人工知能(AI)導入が拡大していることが追い風となっている。
26年1月期通期売上高見通しも48億─48億1000万ドルへ上方修正した。
この日発表した第3・四半期(25年8―10月)売上高は前年同期比22%増の12億3000万ドルとなり、市場予想の12億2000万ドルを超えた。
クラウドストライクは、セキュリティ運用の一元化と統合ソリューションを求める顧客の獲得を目指す取り組みの一環として、AI駆動型機能を自社の「ファルコン」製品に順次導入している。9月には新たな検知・トリアージ(優先度決定)ツールを投入した。
高度化するデジタル脅威の急増に対抗するため、企業はAI搭載のセキュリティーシステムへの投資を拡大している。そんな中で、サイバーセキュリティーへの需要は堅調に推移しており、クラウドストライクのような企業に恩恵をもたらしている。
同社は昨年、欠陥のあるソフトウエア更新がマイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウインドウズ」で広範なシステム障害を引き起こし、病院、銀行、空港の業務を混乱させたことが評判を傷つけた。
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