
日銀が3日に発表した8月のマネタリーベースの平均残高は、前年比0.6%増の671兆1832億円だった。写真は2017年6月撮影(2024年 ロイター/Thomas White)
[東京 3日 ロイター] - 日銀が3日に発表した8月のマネタリーベースの平均残高は、前年比0.6%増の671兆1832億円だった。伸び率は前月の1.0%を下回った。7月の金融政策決定会合で決めた国債買い入れの減額計画に沿って8月から減額を開始したことで、日銀当座預金の伸び率が鈍化した。
内訳は、日銀当預が1.0%増の546兆7003億円。伸び率は前月の1.5%を下回った。8月の国債買い入れ額は5兆2630億円で前年比35.7%減となった。紙幣は1.2%減の119兆7833億円、貨幣は1.5%減の4兆6996億円だった。
8月末のマネタリーベース残高は674兆8609億円で、前月末の673兆1086億円を上回った。
マネタリーベースは、市中に出回っている現金と金融機関が日銀に預けている当座預金の合計値で、日銀が供給する通貨を表す。
和田崇彦
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