中国の検閲当局、不動産市場の「悲観論」投稿取り締まり

中国の検閲当局、不動産市場の「悲観論」投稿取り締まり
 12月3日 中国のサイバー空間規制当局である国家インターネット情報弁公室(CAC)の上海支局は2日、「不動産市場の先行きを悲観的にあおり、住宅政策をゆがめて解釈する」オンライン投稿を数千件削除したと発表した。 写真は10月16日、北京で撮影(2025年 ロイター/Tingshu Wang)
[北京 3日 ロイター] - 中国のサイバー空間規制当局である国家インターネット情報弁公室(CAC)の上海支局は2日、「不動産市場の先行きを悲観的にあおり、住宅政策をゆがめて解釈する」オンライン投稿を数千件削除したと発表した。
CACの上海支局は11月14日以降、住宅局やインターネット警察とともに取り締まりを開始し、インスタグラム風の「レッドノート」や動画共有プラットフォーム「ビリビリ」を含む交流サイト(SNS)上で4万件以上の投稿を削除した。また7万件以上の不動産関連アカウントと1200件のライブ配信ルームも処罰した。
中国では不動産市場の苦境を巡る混乱や不満がオンライン上で流布されており、今回の取り締まりは当局が政府に対する広範な批判につながることを懸念している状況を浮き彫りにしている。

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