イラン、イスラエル向け石油禁輸を呼びかけ OPECは即応せず

原油75─78ドルで推移へ、イラン輸出途絶なら=シティ
 6月19日、シティバンクのアナリストは、イランとイスラエルの衝突激化で日量110万バレルのイラン原油輸出が途絶した場合、北海ブレント原油は紛争前を15─20%上回る水準に高止まりする可能性があるとの見方を示した。写真は、イラン国旗、株価グラフ、石油ポンプのイメージ。2023年10月、ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボ市で撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[ドバイ/ロンドン 18日 ロイター] - イランは18日、イスラム協力機構(OIC)加盟国に対し、イスラエルに対する石油禁輸などの制裁措置を取るよう呼びかけた。これを受け原油価格が急騰した。
ただ、4人の関係筋によると、石油輸出国機構(OPEC)は緊急会合の開催など直ちに何らかの措置を講じる予定はない。
パレスチナ自治区ガザの病院で17日に爆発があり、数百人が死亡した。 もっと見る
これを受けてイラン外務省は声明を発表し、イスラム諸国によるイスラエルへの即時かつ完全な石油禁輸やイスラエルの全外交官の国外追放などを求めた。
OICはこの日、サウジアラビアのジッダで緊急会合を開催している。
一方、OPEC関係筋は「われわれは政治的な組織ではない」と述べ、即座にイランの呼びかけに応じる考えはないことを明らかにした。
湾岸協力理事会(GCC)のジャーシム・アル・ブダイウィ事務総長も17日、石油を武器として使うべきではないとの見解を示していた。
18日の市場では、一段の中東情勢悪化を背景に石油供給への不安が台頭し、原油先物価格が急騰している。
北海ブレント先物は1326GMT(日本時間午後10時26分)時点で1バレル=91.13ドルと、1.23ドル(約1.4%)上昇した。米WTI先物も1.25ドル(約1.4%)高の87.91ドル。両先物とも一時3ドル以上上昇し、93ドル台の2週間ぶり高値をつけた。

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