
写真は台湾積体電路製造(TSMC)のロゴ。2021年1月、台湾・新竹市の本社で撮影。REUTERS/Ann Wang
[台北 25日 ロイター] - 半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)(2330.TW)は25日、インテル(INTC.O)に移籍した元幹部を台湾の知的財産・商業裁判所に提訴したと明らかにした。
提訴されたのは元シニアバイスプレジデントの羅唯仁氏。TSMCは声明で、提訴は同氏との雇用契約、競業避止契約、企業秘密などに関する規制に基づいていると説明。
「羅氏がTSMCの企業秘密や機密情報を使用したり、インテルに漏えい、開示、または譲渡する可能性が高いため、法的措置が必要になった」と述べた。
インテルと羅氏はコメント要請に応じていない。
台湾経済部(経済省)は声明で、TSMCの法的措置を尊重し、業界への影響を注視すると表明。また、この事案が中核技術の侵害や、台湾の国家安全法への違反に該当するかを判断するために協力すると述べた。
台湾経済部長(経済相)は先週、羅氏がTSMCの先端技術データを移籍先に持ち出した可能性があると地元メディアが報じたことを受け、当局が調査していると述べていた。
羅氏はTSMCに21年間在籍し、先端チップの量産化などけん引した。10月にインテルに入社し、関係者によると、リップブー・タン最高経営責任者(CEO)直属の部下だという。
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