
ロシアのプーチン大統領は16日、西側諸国がロシアを「レッドライン(越えてはならない一線)」に追い詰めており、ロシアが対応を迫られていると非難した。11日の代表撮影。(2024年 ロイター/Sputnik)
[モスクワ 16日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は16日、ウクライナ戦争がロシアに有利に進んでいるとの考えを示した。これを受け、ベロウソフ国防相は今後10年間に欧州でNATO(北大西洋条約機構)と戦う準備を整えなければならないとの見解を示した。
ベロウソフ氏は、プーチン氏も出席した国防当局者の会合で、同省の活動は「今後10年間に欧州で起こり得るNATOとの軍事衝突を含め、中期的にあらゆるシナリオに万全の備えをすることを目的としている」と指摘。「将来の軍事紛争の性質を考慮し」、必要とする一連の変更と改革を提示した。
その根拠として、米国の核戦力最新鋭化計画、ポーランドにおける米ミサイル防衛基地の開設、NATOの新たな戦闘即応計画、NATO首脳会議で発表された2026年のドイツへの米中距離ミサイル配備計画などを挙げた。また、米国は間もなく、モスクワまで8分で到達する極超音速ミサイルを保有する可能性があるとも述べた。
これより先、プーチン大統領は同じ会合で、西側諸国がロシアを「レッドライン(越えてはならない一線)」に追い詰めており、ロシアが対応を迫られていると非難した。
プーチン氏はロシアが米国の短・中距離ミサイルの開発と配備の可能性を懸念をもって注視していると発言。米国が配備に踏み切れば、ロシアは自国のミサイル配備に関する自主規制を全て解除すると述べた。
ロシアの核兵器は抑止力のためにあるとも発言。ロシア軍が今年、ウクライナで189の集落を制圧したとも述べた。オープンソースの地図によると、ロシア軍は2022年以来最速のペースで前進している。
また、多数の兵士が自発的に入隊したことで戦況はロシアに有利に転じていると表明。軍の前進継続を期待していると語った。
ベロウソフ国防相も、ロシア軍は今年、ウクライナ軍を約4500平方キロメートルの領土から追い出し、1日平均30平方キロメートル前進していると語った。
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