7月8日、米雇用統計は非農業部門雇用者数が予想以上に増加し、投資家に米経済の安定を確信させる内容だったため、11日から始まる週の米国株式市場では週内に発表される銀行決算に関心が移る見通し。写真はNY証券取引所のトレーダー、6日撮影(2016年 ロイター/Lucas Jackson)
[ニューヨーク 8日 ロイター] - 8日発表された6月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が予想以上に増加し、投資家に米経済の安定を確信させる内容だったため、11日から始まる週の米国株式市場では週内に発表される銀行決算に関心が移る見通し。
8日の米S&P総合500種株価指数<.SPX>は雇用統計が好感され、1.5%高の2129.90で引けた。終値ベースの過去最高値2130.82まであと1ポイント弱に迫った。銀行決算が予想を上回れば、最高値を更新する可能性がある。
11日からの週には、JPモルガン・チェース、シティグループ、ウェルズ・ファーゴなど大手銀行のほか、ブラックロック、PNCファイナンシャル・サービシズなどの金融会社も決算を発表する。
金融セクターの決算は5.4%の減益が予想されているが、実際の決算が予想を上回る内容だった場合、S&P500指数は昨年5月に付けた最高値をいよいよ更新する可能性が高い。
金融セクターは年初来6%近く下落し、S&P主要10セクターの中でパフォーマンスが最低。米利上げ観測の後退や英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる先行き不透明感が重しとなっている。
11日からの週には、銀行以外にも、アルコアやヤム・ブランズ、デルタ航空、CSXなどが決算発表を予定している。
また、米連邦準備理事会(FRB)当局者の発言や米小売売上高、米消費者物価指数(CPI)の発表も予定されている。
米株の最高値更新が期待される一方で、米国の利上げ時期や米大統領選挙、英国のEU離脱の影響をめぐる先行き不透明感はなおくすぶっている。
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筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。
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