[東京 17日 ロイター] - 17日付読売新聞は、日産自動車と仏自動車大手ルノーが、月内にも資本関係を見直す方向で最終調整に入ったと報じた。ルノーの日産への出資比率を43%から15%に引き下げ、資本関係を対等にする案を軸に交渉してきたが、16日までに日産側が合意する方向でまとまったとしている。
ルノーが新設する電気自動車(EV)の新会社に、日産が出資する方向とも報じた。
読売は関係者の話として、日産が16日に開いた会議で社外取締役の意見を聴取し、合意案への同意を得たと伝えている。
また、日経新聞は同日付で、日産がルノーと進める出資比率引き下げ交渉に関して執行幹部が社外取締役らに現時点の状況を説明した、と報じた。共同保有するEVなどの知的財産の扱いなどを巡りルノーが日産に譲歩する案を提示しているとみられ、交渉をさらに進めることで了承を得たと報じている。
ロイターは14日、日産が近く独立社外取締役を中心に委員会を開き、提携関係見直し協議の大きな障害となっている知財問題の解決に向け、ルノーが大幅に見直してきた新たな提案を検討すると報じていた。
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