南アフリカで今月開かれる新興5カ国(BRICS)サミット(首脳会議)で、加盟国拡大に向けた認可基準を議論することが不可避の情勢になっていることが分かった。2017年、中国で撮影(2023年 ロイター/Wu Hong/Pool)
[ブラジリア 2日 ロイター] - 南アフリカで今月開かれる新興5カ国(BRICS)サミット(首脳会議)で、加盟国拡大に向けた認可基準を議論することが不可避の情勢になっていることが分かった。加盟国拡大に反対してきたブラジルの政府当局者3人がロイターに語った。
ブラジルと南アのほかにロシア、インド、中国が加盟するBRICSは、主要7カ国(G7)のような伝統的な外交の枠組みへの対抗軸として一部から歓迎されている。BRICSは参加国の総意で意思決定をするため、ブラジルが同意するかどうかが加盟国拡大実現の鍵を握る。
米国との貿易摩擦を抱えている中で政治的影響力を強めたい中国は、長期にわたって加盟国拡大を主張してきた。ウクライナへの侵攻によって国際社会で孤立しているロシアも、新たな加盟国を迎えるチャンスをうかがっている。
今年の議長国の南アは6月に会合を開き、複数の国々が加盟を熱望した。関係筋は、長期にわたって急拡大を警戒してきたインドも基本的には賛同している可能性があると指摘している。
これに対し、ブラジルは新たな国々が加わるとBRICSの地位が低下することを懸念している。ブラジルの政府筋はロイターに対し、ブラジルはいかなる拡大も段階的であるべきとの考えで、地域のバランスを維持し、現在加盟している5カ国の傑出した役割を維持すべきだと主張することになると説明した。
BRICSへの加盟には約30カ国が関心を示しており、うちアルジェリアが7月に申請するなど計22カ国が正式に申請している。
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