[ロンドン 5日 ロイター] - ユーロ圏金融・債券市場では、域内国債利回りが原油価格の軟化に連動して小幅低下した。前日は中東情勢の緊迫化を受けた原油価格の急騰を背景に、国債利回りは大幅に上昇していた。
ホルムズ海峡を巡る情勢の行方に引き続き注目が集まる中、ヘグセス米国防長官は5日、米国とイランが原油輸送の要衝ホルムズ海峡の支配権を巡り争いを続ける中でも、イランと合意した停戦は続いているとの認識を示した。
国債市場は世界の株式市場とは大きく乖離(かいり)しており、米国やハイテク株中心のアジアの株式市場がイラン紛争前の水準を上回って推移する一方、債券価格と逆の動きをする利回りは2月終盤の水準を大きく上回ったままとなっている。
PIMCOのマルチアセットクレジット戦略担当者、ロトフィ・カルーイ氏はメモで、株式と国債の動きの違いは「市場が最も起こりやすいシナリオを、軽度のスタグフレーション的ショックと捉えていることを示唆している。これは中央銀行の動きを制約するには十分だが、より深刻な長期的リスクをもたらすほどではない」と指摘。「リスク資産は成長鈍化やインフレ高進、金融政策の制約を一時的なものとして受け止める姿勢を強めている一方、金利市場はそうではない」と述べた。
ユーロ圏の指標金利であるドイツの10年債利回りは1ベーシスポイント(bp)低下の3.075%。前日には5bp上昇していた。
欧州中央銀行(ECB)の政策金利見通しに敏感な独2年債利回りは3bp低下の2.6911%。先週付けた1カ月ぶり高水準の2.76%をわずかに下回る水準にある。
他のユーロ圏国債利回りもドイツ国債と概ね連動し、イタリア10年債利回りは5bp低下の3.8867%、イタリア2年債利回りは1bp低下の2.8865%となった。
独伊10年債利回り格差は78bpと、前日比5bp縮小した。
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