金融不祥事に米議会が怒りの声、LIBOR問題や顧客資金紛失などで

ロイター編集
[ワシントン 10日 ロイター] 複数の大手金融機関によるLIBOR(ロンドン銀行間取引金利)の不正操作疑惑や米先物ブローカーでの新たな顧客資金紛失の判明など、一連の金融不祥事を受け、米議会両院のメンバーから党派を問わず怒りの声が上がっている。
共和党の有力議員はLIBORの不正操作を見抜けなかったとして監督当局を批判、下院共和党はLIBOR問題を米当局が認識した時期を究明するため書類の提出を求めた。
一方、一部の民主党議員は同問題に加え、米アイオワ州の先物ブローカー、PFGベストが2億ドル以上の顧客資金を不正使用していたことが発覚したことについて、金融市場の規制を厳格化する必要性を裏付けるものだと指摘した。
上院銀行委員会のジョンソン委員長は10日、月内に開く公聴会にバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長とガイトナー財務長官を呼び、LIBOR問題に関する経緯について尋ねる方針を明らかにした。ガイトナー長官は2003年後半から09年初めまでニューヨーク連銀の総裁を務めた。
スキャンダルに対するワシントンの反応が市場にどのような影響を与えるかは不明だが、アナリストは、金融改革の内容を薄めようとする銀行業界の取り組みの妨げになったり、監督当局による規制強化につながったりする可能性があるとみている。
ただ、新たな法律制定など、議会が直ちに介入に踏み切るとは予想されていない。

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